2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

理解の秘密:下に立つからunderstand

「教育とは、 じぶんができなかったときのことを忘れないこと」リチャード・S・ワーマン(情報建築家) いい定義だ。 『情報選択の時代』を読んでから ずっと残っているフレーズ。 もうひとつ、予備校の先生から聞いて 印象に残っていること。「理解(unders…

あの人の話が長い理由

あるテーマに対して7割「イエス」で、 3割「そうは言ってもな…」と迷う場合があります。そのときは3割の「迷い」を とりあえず捨ててしまうことです。そして、「イエス」の立場で自分の主張を組み立てていきます。 『文章力が面白いほど身につく本』樋口…

続・言葉のOS:20代の肉体労働

言葉のOSは生活にある。生活の要素は時間ともうひとつ、身体だ。村上春樹は、書くものが生活で 変わることについてこう述べる。 それは、僕が二十代を通じてずっと 肉体労働みたいなことをして生きてきた、 ということも大きいと思うんです、僕の中で。やは…

ことばのOS

文体は生活である と村上春樹は言った。 他人と違うものを書くんだとしたら、 他人と違う生活をしなくてはいけないだろう、 ということは最初から感じてましたよね。 人が書くものというのは、生活スタイルのレベルで ずいぶん変わってくるはずだと思ってい…

スキルよりも大事なただひとつのこと

「数字を読むことは、技術ではなく習慣です。」 『スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学』 の著者、吉本佳生さんの言葉。 技術とは習慣だ。 スキルやテクニックは 身につけて終わりではない。身につけたら、磨き続けて はじめて技術として生きる。…

アップルのコピーに学ぶ残るコピーの条件

"Think Different" Apple(1997) 時を経ても残るコピーの条件は2つ。 1.常日頃から皆が思っているけれど、 (ことばで)考えていないこと。既知ならぬ「既情」(造語:既にある感情)の言語化。 2.知っているけれど、なかなかできないこと。もうひとつ…

演技をしているんだ

演技をしているんだ あなただってきっとそうさ 当事者を回避している 興味が湧いたって 据え膳の完成を待って 何とも思わない振りで笑う 「群青日和」東京事変 10年前、 椎名林檎の言葉のセンスに衝撃を受けた。歌詞を何度も読んだ。 ・・・ 何年か前にねじ…

所属の時間で生きる:所属の時間のずらしかた

社会人一年目は、会社という 固定された場所と時間になれなかった。定時に出社し、定時をを越えて帰る。 学生のころとは真逆。仕事のスキル以前に、まず 所属の時間を生きる必要がある。・・・ この所属から逃れるには、 時間を変える手がある。会社が決めた…

無所属の時間で生きる:隙間をこじあける

本屋に行くとジャケ買いならぬ「タイトル買い」をする。本のタイトル=コンセプトに共感すると、 その時点で「買い」になる。そのひとつ。 『この日、この空、この私 ―無所属の時間で生きる』 城山三郎さんのエッセイ。「無所属の時間」ということばにひかれ…

「続く人」になるための適正とベース:ネクラとナルシスト

筋トレ好きの友人に聞いてみた。 Q「筋トレを続けるコツは?」A「ナルシストであること」 なるほど。 技術よりも性格の問題。大きなことを成し遂げるには 技術以前に性格の適正がある。・・・書くことの適正は 「ネクラであること」だとおもう。ただし、 「…

体脂肪率を7%減らした一言

ロケットが発射直後の3分で使う燃料は、 その後に地球何周か分を飛ぶよりも多いそうだ。これは、人がなにかを始めるときと似ている。新しい行動は、勢いと熱がいる。 ・・・ロケットスタートを切るなら 怒りという燃料はつかえる。怒りは他人の一言をきっか…

速度と鮮度:はやさがはやさ以上に語るもの

昨日のブログで梅田望夫さんにトラックバックをした。 すると、5分後に本人から「はてなスター」(あしあと機能)がつく。 ・・・過去にも著者の本を何度か紹介したが、 いずれも24時間以内に「スター」がついている。・・・ 反応の速度。書いた瞬間に読み…

動かない時間:組織(空間)よりも個人(時間)の勝負

相手の時間の使い方や工夫を聞くと 知的生産性がみえる。とくに考える、アイデアを生む仕事の場合。・・・創造的な時間の使い方は「忙しさ」とは異なる。 むしろ逆である。二人の言を引く。 ●時間に従っても価値はない情報時代の特徴を一言でいえば、 時間の…

24時間改善計画:会食・通勤の時間をなくす、活かす方法

「人間が忙しいのは会議・会食・通勤のせいです」 渡辺千賀さん 昨日のつづき。 「会食・通勤」の時間アイデア。 ●会食→夜よりも朝もしくは昼にする会食=夜のつきあいだ。ぼくは一時期「朝アポ限定の人になる」と公言した。 飲み仲間は減ったが、朝仲間が増…

「人間が忙しいのは会議・会食・通勤のせいです」

「人間が忙しいのは会議・会食・通勤のせいです」 三菱商事、マッキンゼーなどを経て シリコンバレーでコンサルティング会社を運営する 渡辺千賀さんの言。(アルファブロガーでもある)細切れの時間ではなく 一日を大きくしめる時間の代表 「会議・会食・通…

断続の時代:スキマ時間を活かす

1日で集中している時間はどのくらいだろう。 3、4時間くらいだろうか。ただでさえ現代は断続的。 メールやケータイで時間が分断される。アタマもカラダもひとつのことを 続けることができなくなっている。逆に言えばひとつのことを続ければ抜きんでる。 …

「ちゃんと考えろ!」と言われると思考停止になる理由

社会人一年目の経験。 「ちゃんと考えろ!」→「思考停止」。なぜだろう。今ならわかる。考えるとは、 考えることではなく「問うこと」だから。考えないとは、問わないこと。これを「考えない傷」と山田ズーニーさんは紹介した。 「考えることを放棄して、そ…

名編集者のおもいと世代間ギャップ:少数派の居場所

表現のエネルギーの多くは 負の経験から生まれる。編集者の見城徹さんは語る。 すべての表現は自分で自覚していても、 いなくても、異端者の哀しみから発していると僕は思っている。 では、異端者とはなにか? はっきりしているのは、共同体の概念で言えば「…

魅力あるキャラづくりに必要な2つの条件

こんばんは。 今日『チェ 28歳の革命』をみて 革命に遠い日々をおくっていることを反省した 28歳目前のフルヤです。 と、挨拶ではじめてみる。 (たぶん今日だけ) ・・・ 昨日のエントリー、 『「フルヤさんのブログはクラいんだよね」と言われて』に こと…

「フルヤさんのブログはクラいんだよね」と言われて

「フルヤさんのブログはクラいんだよね」 毎日見てくれる人からのコメント。ブログだけじゃなくて 本人もかもしれない。 ・・・ 読み、書くことは孤独で暗い営みだ。 たしか稲垣足穂は「本は暗い玩具である」と言った。・・・ 暗くなることは、孤独に向かう…

だからわたしには睡眠が必要

昨日の村上龍の「筆記脳」の引用は もとは睡眠時間をテーマにしたもの。 だからわたしには睡眠が必要で、結果的に 風邪を引きにくいということになるわけだが、 「単なる怠け者」という身近な人からの指摘もあって、 そちらのほうが説得力があるような気もす…

村上龍の「筆記脳」

村上龍は風景と身体の描写がリアルだ。『コインロッカーベイビーズ』は 自分が本当に走り、呼吸している気になる。『五分後の世界』や『半島を出よ』は、 戦闘シーンの生々しさに、読みながら酔った。これは、映画『プライベート・ライアン』の 冒頭20分、オ…

百のプランより一の「かましの一行」

小説家の高橋源一郎さんが 「詩は、記憶に残るフレーズがあることにつきる」 と言っていた。 ・・・詩に限らず、 小説もエピソードもコピーも 全体ではなく、部分の1行、 断片だけが記憶に残る。全体を読んでも、記憶に残る一語、 一行をつくれるかが勝負。…

コミュニケーションの運動とブランドの運用

昨日のブログに対して Kosukeくんのコメントから。 そうた君のブログを読んだ後に、 間寛平さんのEarth MarthonのWEBを見て、 ちと考えたのは、短く書き、短く考えることは、 書き手と読み手の持久力を維持する為にも、 大事なのではないかと思ったりしまし…

短く書くとは、短く考えること:整理法以前に大事なこと

書く前には考えがある。考えのアウトプットが文章や会話になる。 短く書く根底には「短く考える」がある。・・・逆に言えば、 短い文章を考えることが短く書くこと。先日から紹介している轡田隆史氏は 「考える」とは「短い文章を考えること」と言う。 いつ…

短く書くために:基本構文・名文をストックする

「短く書く」のつづき。轡田さんは短く書くために 基本的構文、名文句のストックを勧める。形から入る。基本を応用する。 基本文は小説で言えば、文章の一行目。意外性のあるつかみで 読み手に「なぜ」を抱かせる。文章を読ませる入口をつくる。・・・ 基本…

短く書いて説得力を持たせるコツ

すこし前、ケータイメールは192文字だった。 短く書く工夫をした。さらに前、ポケットベルは6文字だった。 それでもやりとりができた。 ・・・ 創造は制約から生まれる。 短く書くコツは、まず字数制限があること。 さらに時間制限(〆切り)があること。 …

「言葉のサイズと祝福」:つよい否定よりささやかな肯定

今年の個人的な方針のひとつに 「肯定的なことばと論理をもつ」がある。主張や批評は、相手を否定することで「論理的」になる。 現状を批判することが、自説を正当化する。一方で、何かを肯定すること、ほめることで 説得する論理もある。 ・・・ 『橋本治と…

相手の「今とこれから」を知る1つの質問

最近、友人と会うときに聞くこと。 「さいきん、毎日、なにしてる?」 「最近どう?」ではなく Twitterの「今、なにしてる?」でもなく 「毎日、なにしてる?」。・・・この問いは重い。毎日の繰り返しの中で 相手が習慣化、体験化していることをきく。意識…