アップルのコピーに学ぶ残るコピーの条件

sotacafe2009-01-25

"Think Different"


Apple(1997)

時を経ても残るコピーの条件は2つ。


1.常日頃から皆が思っているけれど、
(ことばで)考えていないこと。

既知ならぬ「既情」(造語:既にある感情)の言語化


2.知っているけれど、なかなかできないこと。

もうひとつの例は「そうだ 京都、行こう。」

行こうと思い続けている人と
また行こうと思っている人がいるから、色あせない。

時代を経ても、変わらない人の気持ちにフォーカスする。

新しいことより、変わらないものをあらわす。

人と同じことを思い、
人と違うことを考えよ

『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』(鈴木康之)

共感はあるが「共考」はない。

「思考」という言葉には
二つの相反する考えかたがある。

それが、「人と同じことを思い、
人と違うことを考える」こと。

・・・
これこそ、知っているけれど、できないこと。

たいていは逆だ。

自分と同じように考えるとおもい、
(前提を忘れて)話す。

「こう感じているのは自分だけだ」と
(自分が被害者のように)こぼす。

だからこそ、"Think Different"は
いまなお、色あせないメッセージだ。


「自分は人と同じように感じているだろうか?」


この問いが理解の、共感の一歩。
10年あせない一行から考える。



共感を考える

【後記】
会社のセミナーで講師として話す。
(昨日は直前準備のため、さすがにブログを休む)

「普段は落ち着いて見えますが、話すとアツいんですね」と言われる。
1度や2度ではない感想なので自己認識をあらためる。
(クラくてアツい人?)