アップルのコピーに学ぶ残るコピーの条件
"Think Different"
Apple(1997)
時を経ても残るコピーの条件は2つ。
1.常日頃から皆が思っているけれど、
(ことばで)考えていないこと。
既知ならぬ「既情」(造語:既にある感情)の言語化。
2.知っているけれど、なかなかできないこと。
もうひとつの例は「そうだ 京都、行こう。」
行こうと思い続けている人と
また行こうと思っている人がいるから、色あせない。
時代を経ても、変わらない人の気持ちにフォーカスする。
新しいことより、変わらないものをあらわす。
人と同じことを思い、
人と違うことを考えよ『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』(鈴木康之)
共感はあるが「共考」はない。
「思考」という言葉には
二つの相反する考えかたがある。
それが、「人と同じことを思い、
人と違うことを考える」こと。
・・・
これこそ、知っているけれど、できないこと。
たいていは逆だ。
自分と同じように考えるとおもい、
(前提を忘れて)話す。
「こう感じているのは自分だけだ」と
(自分が被害者のように)こぼす。
だからこそ、"Think Different"は
いまなお、色あせないメッセージだ。
「自分は人と同じように感じているだろうか?」
この問いが理解の、共感の一歩。
10年あせない一行から考える。
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共感を考える
【後記】
会社のセミナーで講師として話す。
(昨日は直前準備のため、さすがにブログを休む)
「普段は落ち着いて見えますが、話すとアツいんですね」と言われる。
1度や2度ではない感想なので自己認識をあらためる。
(クラくてアツい人?)