あの人の話が長い理由

sotacafe2009-01-29

あるテーマに対して7割「イエス」で、
3割「そうは言ってもな…」と迷う場合があります。

そのときは3割の「迷い」を
とりあえず捨ててしまうことです。

そして、「イエス」の立場で自分の主張を組み立てていきます。


『文章力が面白いほど身につく本』樋口裕一

・・・

専門家は説明をしたがる。
可能性や選択肢を広げ、結論を保留する。

聞き手は逆だ。
選択肢を絞り、決めたい。そして動きたい。
「で、どうすればいいの?」(So what?)。


人の話や文章が長くなる理由の大半はこの
3割の「そうは言ってもな…」への遠慮。

・・・

丁寧に伝えようとすると、ことばが増える。

けれど、すべてを伝えることが目的ではないはずだ。

相手に動いてもらう、変化を目指すなら(願うなら)
ときに短く、言い切る。

・・・

「好きを貫け」と檄を飛ばした梅田望夫さんのように。
人は見た目が9割』と言った竹内一郎さんのように。

・・・

いろいろなことを言っても(書いても)
相手に残る言葉はわずかだ。

だから、まず言い切る。

「それどういうこと?」
と聞かれたら話せばいい。

・・・

言い切りは、多くの誤解と異論を生む。

そこにさらされる覚悟がある人が、
ものを言うことができるのだろう。

・・・


「わからない」と言えることは知性だが、
言い切ることは覚悟である。


意図を汲める読者に賭けるのではなく、
自ら意図を読む読者に託しているのだ。



ときには、言い切る。


【後記】
今日から仕事で名古屋です。味噌カツを食べる予定。