2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
いつもの今日といつもの明日がすこし特別な日。大晦日。今年は個人的にも世の中的にも変化の年でした。 おそらく来年はもっとこの変化が大きくなりそう。一方で、普段の生活は変わらず続く。日々の中で人と逢い、仕事をして ご飯を食べ、読み、書き、運動す…
基本的に本はジャンルを問わずなんでも読む。小説、エッセイ、マンガ、科学、経済、哲学、アートなどなど。昨日のベスト本の続編としてカテゴリ別に良かった本を紹介。【文学から夫婦を考えた1冊】『ねじまき鳥クロニクル』(上中下) 2年間に1度は読んで…
読んだ本と今年のブログのふり返り。年末、年始の読書に加えていただけると幸い。今年も400冊以上読む。 さっと読む、じっくり読む、何度も読み返す。8割くらいは読書リストとしてメモにまとめた。 http://tinyurl.com/22b39x読書リストの考えかたは以下。 …
振り返りとともに、来年の目標設定をする時期。 1年の計は元旦にあるが、準備は元旦の前に。ぼくはここ数年、来年の目標や指針を 12月の上旬に立て終えるようにしている。元旦までの1ヶ月の予備期間が目標を醸成させる。「はじまった。さぁやろう!」の前…
1年のふり返りの時期。 書きためたものを見返す。できれば1年よりも、1週間、1ヶ月単位で 定期的に見直していきたい。というわけで、文章の見直しで やっていることをご紹介。1.「反応が良かったエントリー」のリストアップ&ベンチマーク →うまくいっ…
今年1年を振り返って一番の気づきは 「毎日続けることのすごみ」だ。土日や休日に関係なく毎日続ける。24時間を1つの単位にして 対象に意識を向ける。・・・毎日の連続が結果としてすごみをもつ。 毎日すごいのではない。 毎日の結果、変わる「なにか」が…
「文は人なり」という。精神科医のジャック・ラカンは 「文はあて先の人なり」と言った。昨日の「先生あのね」で言えば、先生がそのあて先。・・・ もうひとつちがう観点から。もし一冊だけ、文章の書き方を学ぶ本を選ぶなら 『文章の書き方』(辰濃和男)を…
「子ども時代の読み書き体験をおもいだす」 ための、ヒントになるかもしれない話。・・・書くことを一番はじめにならうのは 小学校一年生。いまだに、はじめてジャポニカ学習帳に 「あいうえお」を書いたときの感触が 残っている。・・・ はじめての担任の先…
書くことにまつわる映画を紹介。社会的な人種差別の問題を抱える地域の 高校のクラスを新米先生が書くことから 変えていったノンフィクション。・・・ 生徒を変えた読み書きの方法はとてもシンプル。1.ノートを配り、おもいのたけを日記に書かせ、先生が 文…
昨日から飛騨高山にいる。場所が変われば言葉も変わる。脳より身体 思考より実感 新築より歴史。 ・・・ 抽象より具体 比喩より描写 想像より観察。まずは、自然や体験を 生のままに吸収する。説明をしない。 (でもあとで言葉にする)ことばは自然があって …
年末、今年読んできた本をふり返る季節。 中でもよかった本は最近読んだ『建築家 安藤忠雄』。生い立ち、価値観、信念、情熱。 すべてが作品と並び一冊におさめられている。本人の声が聞こえ、作品がある各地に 案内され、一緒に旅をしている気分になる。 ・…
このブログはよく引用をする。このブログに限らず、 本という紙メディアからの引用が ウェブ上には多くある。それだけ公に信頼が置ける情報の ソースとして、本がある。・・・ では、あらためて引用ってなんだろうか。 友人のコラムを引用しつつ考えてみる。…
読んでいて、新しい気づきがある場合、 文章を読んですぐにわかることよりも、 「なんだかわからないけれど大事そうだ」 とおもったことの方が、腑に落ちる。文章の意味でとるよりも、 理解の深さを行間で感じとる。行間は文体である。 昨日の谷川俊太郎の言…
書く上で切り離せないテーマが「身体」。「言葉には身体がある」という話の導入として。 ■言葉の肌ざわり(谷川俊太郎) 詩というのは言葉だから意味があるものだ、 と思っている人が多くて、すぐに主題はなんだ、 何がいいたいんだといわれるけれど、 ぼく…
昨日は読書に大切なことのひとつめとして 村上龍のエッセイから「情報の飢え」をあげた。もうひとつ、大事なことに 「人への飢え」があるとおもう。「この人から学びたい」という人に出会えるかどうか。 何を言っているかではなく、誰が言っているか。・・・…
村上龍のエッセイ「ビジネスと読書」は、 読書の本質をついている。 要するにわたしたちは必要な情報を得るために本を読むのだ。だからビジネスシーンに限らず、学生でも小説家でも、 どんな職業の人でも、読書をするかしないかが問題ではなく、 どんな情報…
日曜日は「生きること」編。最近、世代を越えたつきあいや読書の中で、 今の時代を言語化する必要があると思っている。今を考えることは、過去を省みて、未来に備え、 今を生きること。・・・と、同時に日々の生活の指針、 考えかたとしての思想がいる。今日…
昨日紹介した「祈りの痕跡」展で 浅葉克己と松岡正剛が制作した「魂跡抄」を たまに読み返す。これはパウルクレーや安藤忠雄、夏目漱石、アインシュタインといった クリエイターやアーティスト、科学者、文学者のノートやメモを集めたもの。冒頭の松岡正剛の…
今日、ある人と「個性とは傷である」の話をした。 その人はその場でメモを書いた。反応があるフレーズ。 生み出したのは橋本治、運んだのは僕。言葉はこうして書かれ、残され、広がっていく。 ・・・ 5000年前、シュメール人が粘土板に楔形文字を刻んだ瞬間…
今日会った人から、昨日の「個性とは傷である」 というブログがおもしろかったという話になる。オンラインはオフラインにつながっている。・・・「個性的」であることは、 不自由を経て獲得する自由である。 自分の想いを語れば、孤立する。 自分の考えで行…
文章を書く原理として、 「自分にしか書けないこと」をあげた。これが簡単ではない。ものごとの原理ほど、 言葉として共有しつつも、 行動しづらいものだから。・・・「自分にしか」というのは、個性である。では、個性とは?作家の橋本治は、「個性とは、傷…
おもしろい文章を書くことは、 おもしろいことを書くことではない。 (文章を)おもしろいと読者が思うのは、 描かれている内容自体がおもしろいときであって、 書く人がいかにおもしろく思っているかを知って おもしろがるのではない。 『日本語の作文技術…
広告の仕事をしていたこともあって、 コピーの言葉からは多くを学んだ。一行に、はっとさせられる。一行を生み出すための 膨大な言葉の束を想う。・・・ 人は、 書くことと、消すことで、 書いている。 このあとに「トンボが動いている。 人が、何かを生み出…
「これが書ける」という自信よりも、 「これしか書けない」という覚悟が いい文章をつくる。書く姿勢として。何かを言うときは、 沈黙も含めて読まれている。▼ 文章をいつもより短くしてみる。 【編集後記】昨日は、出先の箱根でPCも携帯も 電波がつながらず…
なにかを考えるときは、 その逆から考えるといい。手塚治虫が『火の鳥』で 生の有限性を語るときに、 不死鳥を設定したように。 言葉のいちばんの幹は、 沈黙です。 言葉となって出たものは 幹についている 葉のようなもので、 いいも悪いも その人とは関係…
先日、後輩とランチをしていて 「選ぶ」ことには長けているけれど 「決める」ことが下手になっている という話になった。情報が多く、選択肢がある分、決めなくていい。決めることを忘れさせてくれるだけのノイズがある。・・・ 決めないことも、相応の努力…
人やものに好き嫌いがあるように、 言葉にも好き嫌いがある。仕事とプライベートではつかう言葉を変える。言葉のモード。・・・社会人になってビジネス語でやりとりを始めて、 自分の言葉が遠のく感覚を覚える。日常で使うことばと切り離されて ちがう誰かが…