2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

文章のまなびかた、文章の向こう側

創作の文章は文章自体として学べるものではなく、 作品の産みだし方として学ぶしかない。それには、先ず、よい作品の文章に共通している感じ を知ることである。その呼吸の手応えを通じて、 自分の内部で眠っていた書きたいことを識らされ、 引き出されるよ…

井上雄彦さんが語る言葉の限界

ことばにできないこと。 絵は、風も空気も、 言葉の及ばない景色も描ける。無言の風景に内在してる「気」だとか、 「波動」を表現できる、数少ないメディアです。絵を描いて生きてきた以上、 言葉じゃなく人の心に伝達する何かを、 表現する努力をしてみよう…

ココ・シャネルが語る顔と年齢の関係

私は私自身の記録である『遊撃とその誇り』寺山修司 「私」そのもの以上に 雄弁に語るものはない。具体的には「顔」。 20歳の顔は生まれつきのもの 30歳の顔は生活を物語り 50歳の顔はあなたの責任だ ココ・シャネル 顔を「言葉」に変えてもいいかもしれない…

半永久的に書き終わらない「人」という題材

ぼくの座右の漫画に『天才柳沢教授の生活』がある。小学生の頃に読んで、人の描き方に衝撃を受けて以来、 20年以上続いている。本書の主人公、柳沢教授のモデルは 小樽商科大学の教授だった著者の父である。 ・・・ 何を教えていたのか 子供だった私には よ…

僕のじいちゃんの「人生3つの教え」

新しいものを開拓する前に 身近な関係からまなぶ。それが家族。長い時間かかわり続けて 生き様からまなぶ。・・・ <2007年のmixi日記から一部再掲>虎ノ門の行きつけの寿司屋で祖父と飲む。御年84歳。小学校卒で満州へ渡り、 ノンキャリで農水省へ。モット…

体温の低い時代

人間の体温を高くしたのは、活字なんですよ。 低くしたのは、テレビやウェブ。 だってね、かっこいいことをいってみても、 テレビが全部見せちゃうし、ウェブがバラしちゃうから。 要するに水を差されるんですよ。 情報が活字だけのときは、 余計なものは隠…

「私」は私の多重人格のひとつ

「私」はと語っている「私」は 私の「多重人格のひとつ」にすぎない。 『おじさん的思考』内田樹 ブログ上の自分、キャラの設定は 書き続ける中でなやむことのひとつ。 結論から言えばいろいろあっていい。 ただし、語る内容と語り口は一貫性がいる。・・・…

福沢諭吉に学ぶ「わかりやすさの秘密」

ブログは7年目になる。書き始めは 「よくわからない」「読みづらい」という反応。 それでも一定数の読者がいて 仕事につながるきっかけにもなった。・・・ 「わかりやすくなった」「読みやすくなった」と 言われ始めたのが3年前。書く仕事をはじめて文章の…

つかわない言葉と思考停止ワード

初期の村上龍(27歳)と 村上春樹(30歳)の対談集 『ウォーク・ドント・ラン』。絶版だが「書くヒント」は多い。 (なによりもこの年での対談が 僕には得るものが大きかった) 村上龍 「春樹さんの小説では、言葉が選ばれてるでしょう。 比喩にもね。春樹さ…

才能の測り方

内田樹が村上龍の『タナトス』から説く 才能について。 「才能」というのは「努力できること」を含んでいる。ある活動のためにいくら時間を割いて、 どれほどエネルギーを注いでも、まったく苦にならないで、 それに従事している時間がすみずみまで 発見と歓…

「なんのために?」は、なんのため?:無目的のすすめ

わたしがいいたいことは、 実は「ビジネスはお金のためだけじゃないよ。 もっとも崇高な目的があるはすだよ」 ということではありません。 ビジネスを「お金」であれ、「達成感」であれ、 あるいは経営者の自己実現であれ、 明確な目的が事前にあるものだと…

寒く老けないための「感情の記憶」

10代後半くらいの少年少女の恋愛には、 ほどよく風が抜けている感じがある。深い事情がまだわかってないから、 実際面ではどたばたすることもあるけれど、 そのぶんものごとは新鮮で感動に満ちている。もちろんそういう日々はあっという間に過ぎ去り、 気…

折に触れて読み返すマイベスト文

あなたには、折に触れて愛唱する詩や言葉がありますか。つらくてたまらない時、 詩や言葉を口に出すことで、ずいぶん救われます。読むだけではありません。 声に出すことで、言葉は体にすとんと落ち、 その言葉はあなたの芯に届くのです。 そして、あなたの…

ウケるテーマの選び方&書き方「4つのカテゴリー」×「3つの手段」

先日紹介した香山リカさんの 『文章は写経のように書くのがいい』から。石井裕之さんの主張を紹介して 人間の悩みは主に「4つのカテゴリー」 に分けられるという。 1.人間関係 2.お金(豊かさ全般) 3.夢(目標) 4.健康 これを「3つの手段」で イ…

コミュニケーションに絶望した人だけが、コミュニケーションを渇望する。

我々は、「言葉」にて語り得るものを語り尽くしたとき、 「言葉」にて語り得ないものを、知ることがあるだろう。 ヴィトゲンシュタイン 学生時代、田坂広志さんの本でこの引用に出会った。 それからは読み、書く量を増やした。でも、その度にかえって「語り…

「原稿を書く」とはサクサク書くこと

私は原稿を書くときは、 内容以上になるべく一定のペースを保ちながら 書くことに重きを置いている。 [・・・] 私にとって「原稿を書く」とは、 あくまで「サクサク書くこと」でなくてはならないのだ。 精神かの学術雑誌に出す論文など、 フォーマットが最初か…

自分という謎の書きかた

私たちがものを書くのは、 「もうわかっている」ことを出力するためではなく、 「まだ知らないこと」を知るためです。 自分がつぎにどんな言葉を書くのか、 それがここまで書いたセンテンスとどうつながるのか が「わからない」ときのあのめまいに似た感覚を…

ストレス「未」解消のすすめ

ストレスやいいようのない徒労感、 自己嫌悪におそわれることがある。そういうときは、2つの方法。 1.気分転換をする(ストレス解消) 2.気分を飲みこむ(ストレスキープ) 1はいくらでも方法がある。 でもそれで本当に解消できるだろうか? 世の中に…

だれも生き急げなんて言ってくれない

学生時代に熱をもらったマンガから。 かわいそうになあ。 気づいちゃったんだよなあ、 誰も生き急げなんて言ってくれないことに。 見ろよ、この青い空白い雲。 そして楽しい学校生活。 どれもこれも君の野望をゆっくりと爽やかに 打ち砕いてくれることだろう…

「男性も甘え上手の方が幸せになれますよ!」と言われても・・・

「男性も甘え上手の方が幸せになれますよ!」 ある方とのやりとりで。納得しつつも、それが難しい。草食系男子と揶揄される僕らの世代は、 甘え下手かもしれない。(意外と女性も?)・・・ 自立したいと思う人ほど甘え下手だ。言われて行動が変わるほど簡単…

哀しいから笑う:浦沢直樹さんが描くユーモアの本質

新刊の『PLUTO』(浦沢直樹)を読んで思い出した。3年くらい前に茂木健一郎さんと 浦沢直樹さんの対談を聞いた。浦沢さんは 「ぼくはユーモアを表現したい。 きれいごとではない人間の影を描きたい」 ということを言っていた。そこで茂木さんが ユーモアで…

「あっ、君のなかにはすばらしい“バカ”があるね」

バカの要素を持っていると受けるという、 お笑い人芸人になりたかった時代もあったんで、 そういう自分が好きなんです。 アインシュタインが後ろを向いて ベロを出している写真があるじゃないですか。 あれを見て「あっ、こういう人が偉いんだから、 俺生き…