2008-01-01から1年間の記事一覧

明日世界が滅びるとも君は・・・

毎日は、やることがたくさんある。 村上春樹は1日1時間の運動することについて、 「ぼくは1日23時間で生きることに決めた」と言った。 時間を天引きする発想。 1日は24時間だが、自由に使える時間は少ない。 あるアンケートでは、サラリーマンの平日の自…

時間と場所を変えて書く

夜に書いた手紙やメールを 朝、読むとさめる。 朝はリアリスト、夜はロマンチスト。どちらもおなじ自分。 ・・・ 書く時間と場所で気分が変わる。 コンディションがある。 特定の媒体で書くときは、 その場の文体や作法がある。 ブログは読む場所も時間もみ…

知的すけべ根性を鍛える

日曜日はモードを変えて 読書のきっかけについて。以前、母校の高校生に講演をすることになった友人から、 「よかったら、17歳と読書の関係について、教えてほしい と言われて話したこと。 ・・・ 本を読み出したきっかけ。 「代ゼミ」の英語担当、西きょう…

ブログをケータイで書いてみる

同じデジタルツールでも パソコンとケータイでは 読むときの気分がちがう。デバイスと接する距離がちがう。パソコンはテーブルの上に置く。 両手でキーボードをたたく。ケータイは手元30センチ。 片手、親指でボタンを押す。 ディスプレイもパソコンより小さ…

言葉の糸、文章のヒモ

言葉だけで人は 泣き、笑い、考え、買う、会う。書いて、読むことでできる関係。今は、言葉の公開に、元手はほとんどかからない。自分の経験や思考から紡ぎ出された言葉の束を、 広大なネットに投げる。ボトルに手紙をつめて海に流すように。「message in a …

断片と世界とブログ:見取り図をつくる

メモは、断片だ。日々の記憶を書きとめることに 何の意味があるのだろう?と思いながらも書き続けてきた。意味はなくても続けることがはできる。ただし、方向性を意識するのとそうでないのは、 時間を経たときに大きく変わる。ぼくはこの方向性を2003年に作…

メモの技術〜断片を集める

「すべての文章は<メモ>という断片からはじまる」 (『文章表現400字からのレッスン』梅田卓夫) 文章はリニア(線形、直線)だが、 思考はノンリニア(非直線的)だ。まずは断片をかき集める。メモの作業手順は以下。1.ノートの真ん中にテーマを書く メ…

未知を書く。「メモ」からはじまる。

文章の書く一番のキモは、メモのつくることだ。「書きかた」というと、どうしても原稿用紙や テキストエディタに何かを書き込む作業を思い浮かべる。が、実はそれ以前に2段階ほどの手続きがある。それが、「現場」と「メモ」である。書くプロセスを3段階で…

書きはじめ、スタートダッシュ、6つルール

書き始めというスタートダッシュで大事なこと。 それは、勢い。6つのルールを引用。 1.手を動かし続ける 2.書いたものを消さない 3.綴りや句読点、文法を気にしない 4.コントロールをゆるめる 5.考えない。論理的にならない。 6.急所を攻める(…

書くときに大切な3つの「時間ルール」

書きはじめに大切なことは、「時間を決める」こと。時間を決めるために、3つのルールがある。1.書く時間を習慣化する 朝起きたら、食事の前など、生活の中で 書くことを習慣化することがコツ。2.書くことにかけた時間を知る ここには考える、メモをつく…

「自分にしか書けないこと」の見つけ方2

テーマの見つけかた。「(仕事も含めて)今まで一番時間とお金をかけたものは?」 という問いから見つける=決める。時間は、仕事に限らずそこに費やした時間が一番多いもの。『若きサムライたちへ』(中谷巌、田坂広志)の中で、 一流になるには1万時間かか…

「自分にしか書けないこと」の見つけ方1

良い文章の第一条件「自分にしか書けないこと」を 見つけるにはどうしたらいいだろうか。 書くテーマ以前に、自分のテーマはなんだろう? この問いの先に「自分探し」が始まる。それはやめよう。昨日の「考えるな、書け」と同じ。自分を探す前にやることがあ…

書くことが「めんどうくさい」人に

ブログを書こうと思っていながらやらない友人のセリフ第1位、 「めんどうくさい」。ブログに限らず「人類最強の敵」(@『稲中卓球部』)だ。ではどうすれば、めんどうくさいの壁を越えられるだろう。答えは「めんどう」と思わない、考えないようにする。「…

考える前に書く

書くときに一番大切なたった一つのこと

書くことについての気の持ちかた、 心構えを書いてみます。書くことの「心技体」で言えば、「心」編。・・・書くときにもっとも大事なことはなんだろう。文章本、書き方本を100冊近く読んできての結論。 作文の秘訣を一言でいえば、 自分にしか書けないこと…

一番大切な人に話したいどうでもいいこと

前にいた広告代理店での話。 あるコピーライターが、ブログを書き続けるポイントは 「一番大切な人に話したいどうでもいいことだ」と。なるほど。家に帰って誰かに「今日どうだった?」と聞かれて話す。 帰り道、何を話そうかを考える。ただし関西人は「オチ…

あの日の空のことを書く。

なにかを思い出して書くとき、写真は記憶のトリガーになる。 ふと思いついたら、ケータイのカメラで撮る。見たものだけではなく、その時の気持ちを撮って 残しておく。・・・この空は、出張で梅田から京都に向かう阪急電車の窓から見た空。 夕方にさしこむ光…

まず、書く。「自然発生的散文」

『宝島』の伝説の編集長、北山耕平さんが今という時代に 向けて、自らの仕事をふり返った『雲のごとくリアルに』の冒頭、 「本当のことを伝える文体(スタイル)が必要だった」から 「自然発生的散文」という言葉を見つけた。 その時の意識の流れにできるだ…

自己表現時代の武器としての言葉・活字

ブログをはじめとしたパーソナルメディアや 個人メディアは、自己表現の最良のツールだ。では、この自己表現とはなんだろう。僕は「自己を解放するための武器」だと思っている。これは、作家で『宝島』の伝説の編集長だった 北山耕平さんの言葉。 活字は今も…

読むこと、書くこと、生きること。

ブログのタイトルは過去、何度も変えてきた。 その中でも、読書は変わらないテーマ。本にかかわる仕事をしていると、あまり本に 興味がない人から、「読書で人生変わりますか?」 と聞かれることがある。読書が変えるのではなくて、読む自分が変わる ことで…

書き続けることの中でしか見えないもの

本とことばにまつわる日記 というコンセプトで、 もう少し書き進めていこう。日々、考えているいことを 体系的にまとめるのは、 もう少し先のこと。今は歩みを止めず、読み続け、 書き続けることなのだろう。・・・といっても、mixi日記を読み返したり、 書…

【ブログ時代の文章術】『すぐに稼げる文章術』

ブログ時代の文章術を考えている。出版や、ブログというメディアのハコに だれに、なにを、どのようにおさめるか。一番大事だと思っていることは、 「だれに」につきると思う。「文は人なり」という。英語では The style is the man (himself). フランスの博…

【からだで読む】『フォーカス・リーディング』

速読のカリスマ、寺田昌嗣さんによる 読んで身につく速読の方法。ここでの速読とは、読むはやさを上げるのではなく、 読み方をシフトすること。「なにをどう読むか」ではなく 「何を読まずにすませるか」を考えること。>読書を心・技・体からとらえ、要点を…

【言葉は生きる術】『ザ・コピーライティング』(ジョン・ケープルズ

ほんとうに、良書。個人メルマガで紹介したら 起業している友人から 「本当につかえる本だよね」と一言。そういう本です。・・・コピーは、あらゆる場所にある。企画書、本の目次、メール、ブログ。みんな、おなじ言葉でできている。あらゆるところに「言葉…

【野生を取り戻す学習】『STUDY HACKS!』(小山龍介)

小山さんの本は、内容だけではなく 考えかたに共感できる。それはテーマについて、背景にあるメタな ところに一歩下がって考えているから。まえがきにある2つのフレーズから共鳴したことを。 1.勉強は、悪い熟成を回避するためにある悪い熟成とは、奥田民…

【沈黙という自己会話】『セルフトーク・マネジメントのすすめ』(鈴

日々の適量の義務(By池澤夏樹)に埋もれて しまうと、ひとりの時間が欲しくなる。だから、本を読んだり、バーや映画館に行く。ひとりで、静かにすごす時間、ひとりで考える時間、この本質はなんだろうか?これは、内面との対話ではないだろうか。日々の雑務…

【不快のリアクション】満員電車

・・・引用電車の中の、無気力な男たちの群れを眺めて、 僕はげっそりとため息をついた。この人たちの仲間には入りたくない。この中に入ったが最後、僕は「僕」という人格を 永遠に見失ってしまうような気がする。ガキのくせにわかったふうな口をたたくな、…

手短に話をさせるための「質問力」

自転車で、外苑前あたりで、 ふとおもった。聴くことや質問力ブームの裏側ってなんだろう?ここ数年、カウンセリング、コーチングがブームになり、 コーチという人が増えた。話すよりも、聴くことに意識が行く。・・・みんなが、聴こうとしている。「口がひ…

【広告という人間関係】『明日の広告』(佐藤尚之)

今、広告を中心としたメディアコミュニケーションが どのように変化しているかを説明する。変化をポジティブにとらえて、その進み方まで 提案する本書は、本業に関わらない人以外にも わかりやい。たとえば、「広告は消費者へのラブレター」ではじまり、 「…

【群れではなく】『蟹工船』小林 多喜二

先日、ロイターの方から取材を受けた 『蟹工船』についてのコメント記事が、 『International Herald Tribune』紙に出ました。仕事ではなく、あくまで一読者としての意見です。●Old Marxist novel revived by Japan's economic anxiety http://www.iht.com/a…