【沈黙という自己会話】『セルフトーク・マネジメントのすすめ』(鈴
日々の適量の義務(By池澤夏樹)に埋もれて
しまうと、ひとりの時間が欲しくなる。
だから、本を読んだり、バーや映画館に行く。
ひとりで、静かにすごす時間、ひとりで考える時間、この本質はなんだろうか?
これは、内面との対話ではないだろうか。
日々の雑務というノイズを取りのぞき、
のがれられない「自分という問題」と、向き合うこと。
では、どのようにするか。
ぼくが定期的に通っている座禅の場合、
「なにも考えずに自己をみつめること」を提案する。
その結果、自分の状況をコントロールできると言う。(和尚談)
本書、『セルフトーク・マネジメントのすすめ』
の場合は、<<自分の中での会話>>をすすめる。
「会話」を通じて自身の感情や行動をコントロールしよう
というのが本書の趣旨。
セルフトークは<<人間の感情は行動を左右する「特別なひとり言」>>
自分の中での会話をうまく行うヒントとなる本。
とくに、「間」についての言及。
人には、意味を排除した「間」、余白、空白が必要なのだ。
ちなみにセルフトークの最後の段階は、
セルフトーク自体をなくすこと。
これは、ゾーンやフロー状態で説明されているが、
身体的な話なので、この次の課題。
・・・引用
Between stimulus and response there is a space.
In that space lies our power to choose our response.
In our response lies our growth and our freedom.
(Viktor E.Frankl)
刺激と反応のあいだには、「間」がある。
私たちはこの「間」の中で、自分の反応を選択する。
私たちの成長と自由は、この反応の選択にある。
・
他者が外部からの刺激と、それに対する反応は、
不可分に結びつけられているものではなく、
自分の意思で反応を選択できることを述べています。
・
人は、感情に振り回され、反応するだけの存在ではありません。
理性と対応を自ら選択することができるわけです。
・
自分を失わせるセルフトークのパターン
「もし〜しなかったら」(If not?)
「どうしてこんなことに?」(Why not?