【言葉は生きる術】『ザ・コピーライティング』(ジョン・ケープルズ

ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則

ほんとうに、良書。

個人メルマガで紹介したら
起業している友人から
「本当につかえる本だよね」と一言。

そういう本です。

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コピーは、あらゆる場所にある。

企画書、本の目次、メール、ブログ。

みんな、おなじ言葉でできている。

あらゆるところに「言葉」がある。

その中で、
売れる言葉とそうではない言葉があり、
人を動かすとそうではない言葉がある。

この違いはなにか、
というのが本書のテーマ

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言葉についての姿勢、考えかた。

技術でありながらも、
言葉を扱うものの美学を問う。

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言葉ってなんだろう? 

『案本』の山本高史さんは「約束」と言い、
ボスは「おもいやり」と言った。

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お金と同じく、
言葉をあつかうには、技術と訓練がいる。

ものみる眼、経験、相手への想像力。

言葉を磨くためにはトレーニング。

今の時代を生きる上で、一番重要なのが
この言葉をあつかう技術、総じて言葉力
なのではないかと思う。
(さらに応用として物語力とか)

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会社を辞めてフリーになって、
サヴァイヴしていく上で一番助けられたのも
この言葉力(書く力)だった。

伝える力よりは、関わる技術として。

だれかと関わるための一歩として
言葉の影響力を意識する。

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情報が増えた時代ほど、自分の発する
言葉の影響力に対して敏感になる。

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本書は、「広告とは教育である」、
「広告を打つということは、数万人に言葉を発する教師である」
と自覚し、売上げをあげながらも、社会の礎となる言葉を選ぶ
重要性を伝える。

言葉の力を知った者は、創造者としての責任を負う。

重い一言である。

キーボードを打つ軽さと、その向こう側にある重さの
距離を知っている人が、言葉を発せられる。