書くときに大切な3つの「時間ルール」

書きはじめに大切なことは、「時間を決める」こと。

時間を決めるために、3つのルールがある。

1.書く時間を習慣化する

 朝起きたら、食事の前など、生活の中で
 書くことを習慣化することがコツ。

2.書くことにかけた時間を知る

 ここには考える、メモをつくる時間も含める。

 自分の場合、なれるまではストップウォッチを
 持って測るようにしている。集中している時間
 ほど、時間の流れを感覚でつかみづらい。

 逆に言えば、客観的な基準をもつことで
 自分の集中力と持続力を知ることができる。

3.書かなくても「書く時間」をつくる

 少し応用編だけど、「書くアイデア」として一番有用。

 書くことと向き合う時間をつくるということ。

ロング・グッドバイ』(レイモンド・チャンドラー)を
訳した村上春樹が、本書のあとがきで紹介した文。

うまく文章を書くことは、彼にとっての重要なモラルだった。彼はある手紙の中にこのように書き記している。

「(略)作家を職業とするものにとって重要なのは、少なく
とも一日に四時間くらいは、書くことのほかには何もしない
という時間を設定することです。べつに書かなくてもいいの
です。もし書く気が起きなかったら、むりに書こうとする必
要はありません。窓から外をぼんやり眺めても、逆立ちをし
ても、床をごろごろのたうちまわってもかまいません。ただ
何かを読むとか、手紙を書くとか、雑誌を開くとか、小切手
にサインするといったような意図的なことをしてはなりませ
ん。書くか、まったく何もしないかのどちらかです。 

(中略)

ルールはふたつだけ、とても単純です。

(a)むりに書く必要はない。
(b)ほかのことをしては行けない。

あとのことは勝手になんとでもなって行きます」

書く行為と向き合うこと、と村上春樹は言った。

もちろん、僕らは職業作家ではない。けれど、なにかに
ついて書こうとしている限りは、その「なにか」に
ついては、チャンドラーが言うような姿勢で向き合う
ことが必要ではないかとおもう。

これは書くことに限らず、経営者や一流と呼ばれる人の
スタンスではないだろうか。


書く時間を決めて、はかり、向き合う。

【編集後記】
今日から始めます。

休みのときも(ときこそ)、読むことと書くことを
違う角度で考えています。

ちなみに今日は45分でエントリー。ただし、引用した
フレーズは1年前のメモ。(ちょうど赤線を引っ張った
箇所を、梅田望夫さんがブログで紹介していました。)