知的すけべ根性を鍛える

日曜日はモードを変えて
読書のきっかけについて。

以前、母校の高校生に講演をすることになった友人から、
「よかったら、17歳と読書の関係について、教えてほしい
と言われて話したこと。


・・・


本を読み出したきっかけ。


代ゼミ」の英語担当、西きょうじ先生に
「新書100冊も読まないやつは教養がないから大学に
行く資格はない」と言われ、マックスヴェーバー
内田義彦、丸山真男などを必死で読む。

・・・


でも、ほんとうは一番の読む動機は
惚れた女性がいたこと。


ふとした会話に出てきたり、
その人に家の本棚に並んでいた
ガルシアマルケス阿部謹也の本を
「知らない」と言えなかった。


名前をおぼえて、本屋で買って
読んで次回に挑む。


「知的スケベ根性」があったわけです。


スケベ「心」ではなく「根性」。
有無を言わさず、
ムダな努力とエネルギーで勝負する。

動機は不純でも、結果は結果。
読書の幅は確実に広がった。

・・・


ただ「本を読もう」といってもピンとこない。


いま、自分が当時の17歳のぼくに向けて
なにかを言うなら


「自分を引き上げてくれるだけの経験と
知性を持った異性に惚れましょう」と言う。


もしくは、
「挫折を味わわせてくれる人に惚れましょう」


本や人に限らず、
レベルは合わせるものではない。

よくもわるくも環境の中で合わせざるを得ない。


だから、合わせざるを得ない状況に身を置くこと。



分不相応の本を読む。

【編集後記】

表参道から恵比寿に移ったアートブックの
セレクトショップ「NADiff a/p/a/r/t」に行ってきました。
http://www.nadiffapart.com/
カフェもあって散歩がてらよれる本屋ができました。