「自分にしか書けないこと」の見つけ方1
良い文章の第一条件「自分にしか書けないこと」を
見つけるにはどうしたらいいだろうか。
書くテーマ以前に、自分のテーマはなんだろう?
この問いの先に「自分探し」が始まる。
それはやめよう。
昨日の「考えるな、書け」と同じ。
自分を探す前にやることがある。
それは、決めること。
最近、『自分探しが止まらない』(速水健朗)の書評を
した小飼弾さんも同じことを言っていた。けれど、
それよりももっと前に、僕が二十歳のころに出会った
2つの言葉がある。
「探すとない。決めるとある」(中谷彰宏)
「自分さがしより、自分さらしだよ」(アラーキー)
とくにアラーキーが「さらせ」というと、すごみがある。
「脱げ」、と言われているようだ。
文章とは、ある意味で脱ぐことだ。
どこまで脱ぐか、脱ぎかたに作法や美学がある。
技術と品性がある。
・・・
「探すな、決めろ。そして、晒せ」
と言われた気がした二十歳の僕は、探すのをやめて、
ネット上に「書き晒し」をはじめた。
いま思えば、これが書くことの原点だった。
だからこそ、さっさと決めてまずは書きましょう。
では、決めるって何を? どうやって?
という問いはまた明日。
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見つけるのではなく、自分で決めて、さらす。