【ブログ時代の文章術】『すぐに稼げる文章術』

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)


ブログ時代の文章術を考えている。

出版や、ブログというメディアのハコに
だれに、なにを、どのようにおさめるか。

一番大事だと思っていることは、
「だれに」につきると思う。

文は人なり」という。

英語では
The style is the man (himself).
フランスの博物学者ビュフォンの言葉。
(「ことわざデータバンク」より)

辞書でstyleをひくと、まず「文体」が出てくる。
書くことが人をあわらす。

これを読むことからとらえたラカン
こう表現した。

「文はその宛先の人なり」(『エクリ』)

つまり、だれを想定して書くか。

・・・

本書では、プロが想定すべき書き手は
・身内・自分に興味がある人
・上司・取引先
・意地悪な人

に加えて、できれば

・専門家
・予備知識がない人

まで入れられるといい文章になるという。

・・・<<書き手の個人的体験を
読者がどう受け止めるのか
相対化する意識がないと、
文章はただの日記になってしまいます。>>

耳がいたい話。

書くときにどれだけの人を想定できるか。

・・・

では、この相手(宛先)を想定するには、
具体的にどうすればいいか。

これは、その人に読んでもらうことが一番。

そしてフィードバックをもらいながら、
わかりにくいところ、表現をなおしていく。

そういう他者目線を取り入れたテキストをつくることが
できたら、ブログの質は確実に変わるとおもう。

だから、そういうフィードバックをもらえる仕組み
を考えている。

個人的には、週次報告として送っているメルマガが
いいフィードバックをもらえるしくみになっている。

・・・

ブログ時代の文章は、
書き手と読み手の関係が入れ替わりながら、
互いの文章のフィードバックシステムがあること、
という仮説。

コメント、トラックバックとも違う
機能が、テキストに出てもいいのでは? と、思う。

・・・

ちなみに、本書はブログやメルマガなど
オンラインでテキストを書くときに、
一番実践的な本だと思います。