読書の前に大切なこと(2)「人への飢え」と「飢える技術」
昨日は読書に大切なことのひとつめとして
村上龍のエッセイから「情報の飢え」をあげた。
もうひとつ、大事なことに
「人への飢え」があるとおもう。
「この人から学びたい」という人に出会えるかどうか。
何を言っているかではなく、誰が言っているか。
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会社を辞めてフリーになったぼくは、
読書の飢えよりも、人に飢えていた。
生き方のロールモデルを探すように、
本を読んだ時期。
命令形のタイトルではなく、
孤独の生き様を読んだ。
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今の時代に飢えをつくるにはどうするか?
ひとつの提案。情報を断つ。
テレビを消し、ネットをやめ、
携帯のメールを見ない時間をつくる。
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以前、50時間近く断食をしたことがある。
食べたいものから、食べないといけないもの、
食べられるだけでいいものに、食欲という妄想は変わる。
飢えをつくる。徹底して削いでみる。
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飢える技術、飢えの技法(空腹の技法のように)。
あるものを前提にするのではなく、
ないことから始めるために一度リセットする。
ときには、情報の断食をしてみる。
ハングリーという状態をつくってみる。
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情報を断って、飢えを知る。
【後記】
『BRUTUS 2009年、「生き方」を考える250冊』
おすすめです。「生き方」を考える本の中に
椎名林檎が入っていたことが個人的にヒット。