読書の前に大切なこと(1)「情報への飢え」
村上龍のエッセイ「ビジネスと読書」は、
読書の本質をついている。
要するにわたしたちは必要な情報を得るために本を読むのだ。
だからビジネスシーンに限らず、学生でも小説家でも、
どんな職業の人でも、読書をするかしないかが問題ではなく、
どんな情報を自分は必要としているかを
自分で把握できるかどうかが問題である。
(略)
自分は今どんな情報に飢えているのか、
それがわかれば目標は8割方達成されたも同然だろう。だから、どんな本を読めばいいでしょうか、と
他人に聞くような人は最初から可能性がない。だが、未知の世界を前にして茫然自失するような状況は誰にでもある。
(略)
読書が重要なのではない。
情報に飢えるということが重要なのだ。
情報があることが前提になって
効率化や整理術がはやる。
しかし、一番重要なことはこの
「情報に飢える」ことではないだろうか。
本を読む、情報を得るということに
どれだけの飢え、という切実なおもいが
あるか、を問うこと。
村上龍は、何を読めばいいかを聞く人は
可能性がないという。
けれど、ぼくは読む本を人に聞いていいと
おもっている。
ただし、その質問が「情報への飢え」から
来ているものであれば。
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読書の前に、自分の「情報の飢え」を知る。
【編集後記】
帰り道、ピザをバイクで配達する
サンタがクリスマスの風物詩。