書かない言葉。沈黙の幹。

なにかを考えるときは、
その逆から考えるといい。

手塚治虫が『火の鳥』で
生の有限性を語るときに、
不死鳥を設定したように。

言葉のいちばんの幹は、
沈黙です。
言葉となって出たものは
幹についている
葉のようなもので、
いいも悪いも
その人とは関係ありません。

吉本隆明の声と言葉。』吉本隆明

言葉を見せながら、
沈黙の幹をみせる。

<人に言わないで発している言葉>が、
人間の幹となる部分で重要だ、という。

・・・

言わないで発している言葉を、
文章で表現できるだろうか?

このブログの研究テーマのひとつ。

「行間」という。

書いてあることではなく、
その間、奥ゆきを読むことも
やりとりのひとつ。

・・・
発する前の言葉、
言っている言葉の裏側で
言ってないこと。

それもひっくるめて読み、書く
にはどうしたらいいだろうか?

自問のまま(つづく)。


行間を書く。沈黙の言葉をもつ。


【編集後記】
西麻布のちゃんこ鍋屋に行ってきました。

駅から遠くて、行きづらい街ならではの
よさってありますよね。