続2008年マイベスト本(文学、マンガ、エッセイ編)と来年の読書方針

基本的に本はジャンルを問わずなんでも読む。

小説、エッセイ、マンガ、科学、経済、哲学、アートなどなど。

昨日のベスト本の続編としてカテゴリ別に良かった本を紹介。

【文学から夫婦を考えた1冊】

ねじまき鳥クロニクル』(上中下)
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
2年間に1度は読んでいる。今年は4度目の再読。
新婚旅行中のギリシャで読む。

これは、夫婦についての物語だった。ということを結婚してはじめて気づく。

村上春樹河合隼雄に会いに行く』でも言及されていたが、
すこし実感をもって読むことができた。

夫婦といえば『いくつもの週末』(江國香織)もいい。
結婚した友人夫婦にも、手紙つきで送った。
いくつもの週末 (集英社文庫)

文学として印象に残っているのは、
世界文学全集で新しい訳が出た『存在の耐えられない軽さ』(ミランク・ンデラ)。
男の恋愛の美学を作家の圧倒的な才能で描く。
存在の耐えられない軽さ (世界文学全集 1-3)

【8ヶ月で230Kmを走らせた1冊】
『走るときについて語るときに僕の語ること』(村上春樹

 2度目の再読。
この本を読んでから2008年の個人的なテーマとなった
「毎日続けることのすごみ」を考え、
8ヶ月で230Kmほど走る。去年までは走る習慣がなかったので大きな変化。

【自伝マイベスト】

『建築家 安藤忠雄』(安藤忠雄
建築家 安藤忠雄

建築とは思想であり、意思であり、生き様である。
写真と文章が絶妙なバランス。
著者が近くで語っているように読める一冊。


【今、おさえたいマンガ3冊】

先日も元マンガ家の友人と話していたが
日本のマンガは、可能性があるとおもう。

チェーザレ
チェーザレ 1―破壊の創造者 (1) (KCデラックス)
歴史的な背景、作品のクオリティは最近のマンガでもっとも高い。もはや文学。


シマシマ
シマシマ 1 (1) (モーニングKC)
都会に住む女性のココロのスキマを埋めるプラトニックな「添い寝屋」ビジネスを
離婚した女性と草食系男子が展開する。イマ的だけど本質的。


きのう何食べた?
きのう何食べた? 1 (1) (モーニングKC)

ひとは毎日、食べて、つくって過ごしている。些細な日常が豊になり、自炊がしたくなる本。

・・・

【来年の読書の指針】

来年は古典や原典を中心に
同じ本を何度も読むことをテーマにします。

『フォーカス・リーディング』の寺田さん
の言葉で言えば「農耕型読書」重視。

それだけの厚みと深みのある本を見つけ、
しっかり読んでいこうとおもいます。
(年末・年始は古典さがし)


【後記】

今年は思ったよりも寒くないですね。
(祖父母の家が山梨なのであっちは寒そうですが)