文は人なり。人の暮らしのありようなり。

sotacafe2008-12-25

文は人なり」という。

精神科医ジャック・ラカン
「文はあて先の人なり」と言った。

昨日の「先生あのね」で言えば、先生がそのあて先。

・・・
もうひとつちがう観点から。

もし一冊だけ、文章の書き方を学ぶ本を選ぶなら
『文章の書き方』(辰濃和男)を選ぶ。

本書の「まえがき」に納得したから。

文章を修行するということは机の前に座ったときに
はじまるわけではないのです。

言い文章を書くことと、日常の暮らしの心のありようとは
深いつながりがあります。

その人の文章のありようと、その人の生きる営みとは切り離せません。
『文章の書き方』(辰濃和男

天声人語の著者は、文は心なりと、著者は言う。
人の暮らしのありようなり、ということだ。

このブログを「読み書きとと生きること」をテーマにしているのは、
つながっていることを証明したいのではなく、かかわりの謎を
探ってみたいから。

・・・

かかわりを伝えることよりも、
別のものにつながっている方が、話はおもしろくなる。

ものごとは単純にするよりも、
複雑にした方が話がすすむ。

終わらない問いを考え続ける過程が
コンテンツになる。

ネタが途切れたら関係も終わる
という情報の消費ではもったないない。

・・・

本書のこのまえがきを入口に
また新たな書く入口を見つけた。

文章を人さまに見せることは、
己自身の心の営みをさらけだすことでもあります。
(同上)

ということで、日々の暮らしや心の営みを「さらけだす」
ということを意識しつつ、以前に述べた「自分さらし」と
あわせて、進める次第です。

文章の書き方 (岩波新書)


【後記】
今週は、週末がなかったので2週間が1単位。
と、おもいきやはや年末。