「あっ、君のなかにはすばらしい“バカ”があるね」
バカの要素を持っていると受けるという、
お笑い人芸人になりたかった時代もあったんで、
そういう自分が好きなんです。
アインシュタインが後ろを向いて
ベロを出している写真があるじゃないですか。
あれを見て「あっ、こういう人が偉いんだから、
俺生きててもいいんだ」と思いました。
[・・・]
きっと「自由」ということを“バカ”
と言っているんだと思います。
マジメになりすぎたら逆に行く。
逆がダメなら道をそれる。
世の中は直球だけでは勝負できない。
マジメや正論で人が動き、世の中が変われば
苦労しない、とマジメになって気づいた。
お笑いが成立するのは、
ただバカをやるのではなく
本気で、マジメにバカをやるから。
アインシュタインがベロを出すも
天才と言われる人がやんちゃをするから。
・・・
橋本さんは、自分の一貫性について
「何か永久運動するようなバカというすばらしい回路」
という。
たぶん、この回路があるから100冊以上も本を書ける。
これが「才能」の定義。
まわりの評価(=バカ)を知りつつも、
自分は肯定し、続けられること。
他を凌駕するの人は、競争の結果だけではない。
他の人がバカにしていることに
本気になることの結果だ。
「あっ、君のなかにはすばらしい“バカ”があるね」
と言って、ピンとくる人はどれだけいる?(同書)
と書かれて、「ピン」と来たので書いておく。
・・・
「人の才能を発掘したい」と考えてきた僕の一つの解は、
「人の“バカ”を誉めたい」なのかもしれない。
(さらに言えば、「ぼくの“バカ”を誉めてほしい」だ)
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「自分の中のすばらしい“バカ”」を磨く。
【後記】
図書館について議論する。