「私」は私の多重人格のひとつ

「私」はと語っている「私」は
私の「多重人格のひとつ」にすぎない。


『おじさん的思考』内田樹

ブログ上の自分、キャラの設定は
書き続ける中でなやむことのひとつ。


結論から言えばいろいろあっていい。
ただし、語る内容と語り口は一貫性がいる。

・・・

僕の場合、ブログを先に見てから
実際に会うと「違いますね」と言われる。
(意外とよくしゃべるから)


さらに「AB型」というと納得される。
AB型=多重人格だそうだ。
(だれが決めたのだろう?)


この引用から学んだことは、ウェブ上は
「本当の自分」という幻想にとらわれずに
多重人格を肯定するツールであるということ。

いろいろあっていいのだ。

ウェブは、会社や家と違って
テーマごとに別の自分を演じられる。

小説を書くとき、作家という一人の人間は
キャラを書き分けている。自分の中にいる
「いろいろ」を表現する。


ブログもこれができる。

内田さんは
「パーソナリティの発達過程とは、
人格の多重化のプロセスである」
という。


書くことを、
純粋でリアルな「本当のじぶん探し」ではなく、
「いろいろあること」に気づくきっかけにする。


この「人格の多重化」は、ブログをはじめて
多くの人と出会う中で見つけたテーマのひとつ。

・・・
ただし、コンテンツだけで判断する
読み手の目は厳しい。

振りをするにも一貫性と底の深さがいる。

書き続けて、「この自分はちがうな」と
おもえば変える。リセットすることも視野に
入れつつ、気楽に、でも本気でやってみる。



ブログのキャラを設定して書いてみる。
ときには匿名で、いつもと違うキャラで。



【後記】
表参道のサロンで
中学時代の友人に髪を切ってもらう。