「私」は私の多重人格のひとつ
「私」はと語っている「私」は
私の「多重人格のひとつ」にすぎない。
『おじさん的思考』内田樹
ブログ上の自分、キャラの設定は
書き続ける中でなやむことのひとつ。
結論から言えばいろいろあっていい。
ただし、語る内容と語り口は一貫性がいる。
・・・
僕の場合、ブログを先に見てから
実際に会うと「違いますね」と言われる。
(意外とよくしゃべるから)
さらに「AB型」というと納得される。
AB型=多重人格だそうだ。
(だれが決めたのだろう?)
この引用から学んだことは、ウェブ上は
「本当の自分」という幻想にとらわれずに
多重人格を肯定するツールであるということ。
いろいろあっていいのだ。
ウェブは、会社や家と違って
テーマごとに別の自分を演じられる。
小説を書くとき、作家という一人の人間は
キャラを書き分けている。自分の中にいる
「いろいろ」を表現する。
ブログもこれができる。
内田さんは
「パーソナリティの発達過程とは、
人格の多重化のプロセスである」
という。
書くことを、
純粋でリアルな「本当のじぶん探し」ではなく、
「いろいろあること」に気づくきっかけにする。
この「人格の多重化」は、ブログをはじめて
多くの人と出会う中で見つけたテーマのひとつ。
・・・
ただし、コンテンツだけで判断する
読み手の目は厳しい。
振りをするにも一貫性と底の深さがいる。
書き続けて、「この自分はちがうな」と
おもえば変える。リセットすることも視野に
入れつつ、気楽に、でも本気でやってみる。
▼
ブログのキャラを設定して書いてみる。
ときには匿名で、いつもと違うキャラで。
【後記】
表参道のサロンで
中学時代の友人に髪を切ってもらう。