「原稿を書く」とはサクサク書くこと

文章は写経のように書くのがいい

私は原稿を書くときは、
内容以上になるべく一定のペースを保ちながら
書くことに重きを置いている。
[・・・]
私にとって「原稿を書く」とは、
あくまで「サクサク書くこと」でなくてはならないのだ。
精神かの学術雑誌に出す論文など、
フォーマットが最初から厳密にあるもの以外は、構成も結論も決めない。


『文章は写経のように書くのがいい』香山リカ

この文章は公開していいものだろうか?

と悩むことがある。
そんな時は、書いたペースを思い出す。


「流れに乗れたかどうか」を基準にする。


香山リカさんのように
多くの連載や著書を書ける理由は、
文章を書くのが早いというよりも、
一定のペースで書けるから。


時間あたりで書ける分量を把握しているので
連載のような〆切りがある仕事を、逆算して進められる。


「サクサク書く」というのは、
文章に流れやリズムがあること。

私は、いったん書き出したら後戻りせずに、
先へ先へと書き進めることにしている。
[・・・]
思考がそこで淀んだり、後戻りしたりすると、
結局は書くことが自分のためにもならないし、
読む人を楽しませることもできない、と考えているからだ。

同書

後戻りをしないというのは、
はじめが勇気がいる。

けれど、大事なことは
技巧的な文章を書くことではなく
思考の流れをとめないこと。


文章も音楽のように流れやリズムがある。
書いたときの感覚も含めて、
自分の文章を評価する。



流れるようにサクサク書く。


文章は写経のように書くのがいい



【後記】
銀座で先輩の結婚式2次会へ。
帰りに銀座のブックファースト
本書を発見。