ふと、将来が不安だった25のときを思い出す。 問いよりも恐怖が専攻していた。 現状を説明する余裕はあまりない。・・・池澤夏樹さんの「二十歳の頃」というエッセーから。 何も決まっていない。 それは恐ろしいことだ。 自分は何者にもならないかもしれな…
セゾングループの元代表、堤清二さんと 社会学者の三浦展さんの対談本『無印ニッポン』。本書の中で、堤さんの子どもが フランス人から言われたこと。 「(日本人は)なんで食事の時間も惜しむほど、忙しく働くんだ。うまいものをゆっくり食べるために働くの…
今日9/15の「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」 に出演した井上雄彦さんの言葉。 「ストーリーには興味がないんです。 どう転んでもキャラクターという人間を描いていれば、 なにをしようが、しまいが、ストーリーやドラマになる。」 ストーリーは、キャ…
ガイドブックやインターネットには レストランや宿の情報はあるが、 人の情報は載っていない。全国的には無名でも、その土地ごとに リスペクトされている人もたくさんいるはずだ。僕はこれからの旅でそんな人々と出会っていきたい。「旅のルール」中田英寿(…
主に上の世代から下の世代に 向けられる世代批判について。世代間の批判をするorされるときは、 対立構造で語るべきではないと思う。なぜなら、下の世代の結果は上の世代の原因だから。今の世代は、過去の世代の結果。因縁果報、因果応報。世代は、独立した…
ことばのサイズについて。 人生ということばを使うことができなければ、 語ることばは穏やかになります。怒りを表現するためのものとして ことばが使われなくなれば、 そのことばは、端正になります。 『大人にはわからない日本文学史』(高橋源一郎) こと…
自分の説明が、言い訳に聞こえたら この言葉を思い出すようにしている。 説明すればするほど、立場が弱くなるのが普通です。<論議というものは、およそ理由を尋ねたほうが勝ち> ソクラテスもこう述べています。『ラクをしないと成果は出ない』(日垣隆) …
1冊で必要な部分は2割ほど、と言われる。のこり8割は言いたいことの理由づけ。ある編集者は「1冊を読むときは1行、 もっと言えば1語をみつけるために読む」という。なるほど。大事なことは、必要な量の割合ではない。その編集者いわく 「1語に出会う…
ふとmixiの足あとをみるとなつかしい人が。3年ほど前に会ったきり。 (長い人は小学校以来もあるがそれはまた別)時を経た変化や節目もネットで共有できる。転職、結婚、海外生活。変化の中で「また会えるかな」というあわい希望。・・・再会は、今の歩みの…
多様という言葉は、わかりづらい。 「多様なニーズ」などという言葉は、 実は多様でも何でもなくて、 ただ供給側が消費者の欲望を刺激するために 作り出した虚構であると思う。ほんとうは、消費者のニーズは多様化などしていない。 ただ過剰な商品が過剰な欲…
知人のブログで父親の死について書かれていた。葛藤や後悔、偲ぶ気持ちの痕跡が文字にのこる。・・・ 文化というものには「記録の文化」と「記憶の文化」というものがある。 記録の文化は文書となり絵巻となり建築となってしっかりと歴史の一時期を告げてい…
自らの死がよぎる瞬間。・・・友人と海に行く。テトラポットもブイもない岩場で泳ぐ。すこし、遠泳をしようとひとり沖に向かう。気がつくと正面の視野はすべて海。振り向くと陸が遠い。海は行ったら戻る必要がある。陸に体をむけて引き返す。・・・少し時間…
マンガを読んでいたら 感情の話がでてきた。 女性 「何でそんなに落ちついてんの? お店やってるから? 怒っているとことか想像できないもんね」男(草食系) 「腹が立つのは人に期待しすぎるからです期待するから怒りや悲しみが湧くんです(沈黙)言い方が…
人からよく「落ち着いている」とか 「飄々としている」と言われる。自覚はなかったけれど ひとつだけ意識してきたことがあった。それは感情をあまり表に出さないこと。とくに他人の前や公の場で。なぜそうするのかは、なんとなく。ただし、それが生きのびる…
エッジのきいた友人と話す。会話で脳が活性化される。スケールを越えて考えるためには。 既存の枠から時間、空間軸を越えて考える。今までのつたない経験と学びを総動員して 議論の土台をつくり、アイデアを展開する。構造を問いなおし、新しい地平に挑む。…
取材先で好きな作家が同じだった。メジャー作家ではないので親近感がわく。・・・メジャーなものが好きだと人の話題にのりやすい。だから、テレビも「みておこう」という気になる。自発的ではない。 マイナーなものは話にならない。いつのまにかじぶんもマイ…
友人と多摩川でトライアスロンの トレーニングをやってみる。バイク30Km(移動で+35Km) ラン22Km、スイム600m。1日の運動量はここ数年で一番。体の限界をすこしずつあげる。「ここまでかな」という一歩先。限界に来ると思考はおよばない。なにも考えられな…
会社経営をしている友人とランチをする。職場が近いので電話一本。「ランチしない?」「じゃ、5分後に」という距離とはやさ。ただし電話で即ランチに至るまで3回。アポよりも瞬発力。計画で固めず、動ける状況をつくる。・・・都内で歩いていると知人を見…
刺激に身を浸していると 安心するというのは比喩ではなくて 中毒だと思うんです。中略) それに対抗するためには 退屈力を回復しなければ返って 苦しいんじゃないかというのが 僕の考えだったわけです。 Coyote No38「自然のそばで生きる」 池澤夏樹の発言よ…
こういう答えかたもある。 生きる上でたいせつなことは、しかし、 分からないものに囲まれたときに、 どう処するかの知恵であろう。どの設問にも答えられず、 「このような問いはいまの私には必要ありません、なぜなら・・・・・・」と 書く生徒がいたら、全…
むかし、尊敬していた人が すきだった歌をiTunesで見つけた。 キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ 風の強い日を選んで 走ってきた「Funny Bunny」 the pillows 勇気がいるセリフだ。こう言える人は、つよい人だ。だれかのおかげ、というのは簡単だ。…
夏は思考が鈍る。身体に汗がにじむと「考える」から遠ざかる。「考える」は暑い中では、あまり向かない。だから切り替える。判断を保留する。知的な留保をフッサールは「エポケー」と呼んだ。考えや課題をひとまず置いておく。そういう時期。・・・自販機に…
「意識をよりも行動を変えた方が早いんだよね」友人の一言から。そうだな、と○○時に帰りましょう、というよりも 電気を消したり、パソコンの電源を止めた方が早い。変わりづらいことほど 意識→行動より行動→意識。・・・走るかどうかを迷うより 走った方がは…
友人に誘われ、皇居ランに参加。神保町の銭湯で着替えて出発。会社帰りのビジネスパーソンが多く 男女の社会人サークルも多くみえる。走っている人の数の多さにおどろく。広告代理店やメーカーなど、 ノー残業デーが増え、時間ができる。しかし、その時間は…
先日、2002年の博報堂インターンメンバー数名で飲む。学生時代に一番印象が大きかったビジネスイベント。7年も経つとそれぞれのキャリアや変化がみえる。連絡が途絶えたり、結婚したりする人も出てくる。そんな中、大手企業に進んだ人はほとんど辞めていな…
書けないなと思ったら 「相手」がみえてないことが多い。日々、やるべきことの中で過ごしていると 目的があって会う人に限られる。そんなとき、 あいつ元気かな、と思える人に向かって書いてみる。・・・相手を忘れているときは、電話してみる。「とくに理由…
朝、本を2冊読むプールで700m泳ぐ座禅に行く食事(蒸し野菜)をつくる友人にヨガの基本を教えてもらいポーズをとるおすすめの本数冊をAmazonで買う夜、本を2冊読む少しノートに考えごとをまとめる・・・1日をまとめるとシンプルだ。脈絡のないことの中に …
ブログをリニューアルしました。20代も後半にさしかかり あらたな決意と取り組みに向けた一歩として。「読むこと、書くこと、生きること。-saiz-」 から「日刊そうた」へ。日々の中にこそ、長い目で見て大事なことがある。名前を入れたのは、変わりゆく興味…
<2006年10月03日のメモ>をなんとなく再掲叫ばなければやりきれない おもいをああ大切に捨てないでTHE BLUE HEARTS・・・叫ぶことが、出口じゃなく走り出す一歩とならんことを。
ごぶさたしています。最近は、 http://twitter.com/sotacafe に加えて http://sotacafe.tumblr.com/ で書いています。今までよりも1エントリーが短いです。そのかわり更新頻度は増え、 結果、書く量は以前と変わらない。書くハードルを下げる一方で、 断片…