夏は、考えが進まないから

夏は思考が鈍る。

身体に汗がにじむと「考える」から遠ざかる。

「考える」は暑い中では、あまり向かない。

だから切り替える。判断を保留する。

知的な留保をフッサールは「エポケー」と呼んだ。

考えや課題をひとまず置いておく。

そういう時期。

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自販機にお金を入れたらすぐにジュースが買える。

検索窓にキーワードを入れたらすぐに答えが出る。

そんな時代に、休みを入れる。

夏休みや炎天下は保留期間をつくるためにある。

夏を吸収し、思考にスキマをつくる。

夏休みの宿題をそっちのけで遊び回っていた
子どものころを、少し思い出して、見習う。

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都心にそんな場所と時間を求めてみたいと思う。(平日の高尾?)


思考や創作にも四季がある。


線香花火くらいはしたい。