1語に出会うために、1冊が要る

1冊で必要な部分は2割ほど、と言われる。

のこり8割は言いたいことの理由づけ。

ある編集者は「1冊を読むときは1行、
もっと言えば1語をみつけるために読む」という。

なるほど。

大事なことは、必要な量の割合ではない。

その編集者いわく
「1語に出会うために、1冊が要る」という。

1冊で1語、出会えれば読むに足るそうだ。

・・・

必要な部分を切り取った情報は、一見便利だ。

ダイジェスト的情報はネットが得意とするところ。

ただし、この必要な2割や1語は
そこだけ切り離されると見つけられない。

光っている部分は、まわりが暗いから目立つ。

すべて光っていても、また1点の光だけでも
見つけることは難しい。

だから、両極や全体をみる。

情報は玉石が混在してこそ意味がある。

まず大量の砂がある。この砂を除いて
最後に重さで残る金、だからこそありがたい。

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大事なものを手に入れるには、待つ時間が要る。


余計なものを経由する。