人間て、わりと簡単に壊れます。

sotacafe2009-02-18

そうだな、と今おもうことよりも
そうだったな、と過去をおもうことの方が
学びとしては重い。

学生を見ていると、勉強して、バイトやって、
クラブやって、セカンドスクールで視覚を取って、
エステに通って、駅前留学して、海外旅行して・・・
とものすごくタイトでハードな生活設計をしている人が
たまにいます。

一日二四時間しかないんだから、それは無理でしょ。

それでは、身体が持ちません。


精神的にも体力的にも、
使える資源には限界というものがあります。

目標を適度に設定し、資源を配分する先に優先順位を
つけないと、人間は壊れます。


人間て、わりと簡単に壊れます。


若い人が分かっていないのは(あるいは分かろうとしないのは)
この「人間はわりと簡単に壊れる」という事実です。


『疲れすぎて眠れぬ夜のために』内田樹

自分もわかろうとしなかった一人だなぁ
ということが、最近わかってきました。

・・・

ぼくも大学2年目までは
引用された学生のようだった。

でも収集がつかなくなったので、
いったんすべて整理して
ひきこもって本を読んだ。

学生時代は、この切り替えが一番大きかった。

誰とも合わずに、下宿と本屋と
深夜のファミレスの往復だけを続ける。

こういう時間はそうない。

・・・

「使える資源の限界」の資源は時間のこと。


人生って長く見えて
案外そうではないと気づく。

すると、無限の可能性よりも
可能性が有限性から選択を始める。


なにを選ぶかよりも
何を選ばないかが大事なことに気づく。

・・・
このテーマで思い出すフレーズ。

人は強いものよ
そして儚いもの

『強く儚い者たち』Cocco

短くみれば人は強い
長くみれば人は弱い(儚い)


「Art is long, life is short. 」
(芸術は長く、人生は短い)


「壊れもの」ならぬ、「壊れ人」注意!(自分含む)



○未来投稿
フラジャイル:「弱さ」の可能性

○関連
無所属の時間で生きる
http://d.hatena.ne.jp/sotacafe/20090121/1232549879


【後記】
いつもとちがう帰り道を選ぶと発見がある。