前提から「利益の方程式」(勝間和代)?
大きな組織にいた時のストレスは、
自分の出している価値、つまり
利益が見えなかったこと。
会社はなにはともあれ、まずは
利益を出すことが目的の集団。
大きな案件や開発の仕事をしていたことも
原因だが、それよりも、利益以外の非合理性に
対する不満があった。
「その仕事に価値はあるのだろうか?」
という問いにこたえづらい。
そうして無駄な時間へのおもいは、
お酒やグチという別のベクトルで
解決しようという逃げパターン。
この悪循環から逃れるべく、
フリーランスをやったりもした。
今思えば、言われた通りにやるのではなく
この本に書いてある「利益の方程式」という
ロジックとルールで考えて、動けばよかった。
と、当時の青い自分を悔やみつつ、
でもなるほどと思い、今学べてよかったなと。
利益=儲けの構造を、古今東西の意見を
織り交ぜつつ、わかりやすく説明してくれる。
個人の主張だけではなく、多くの著書からの
引用をベースにした中立性があり、
この本に数十冊分の経済・経営・マーケティングの
エッセンスが入っている。
メッセージはシンプル
「儲からない仕事を辞めること」。
では儲かる仕事をそうでないものを
どう測るか。
・・・
もうひとつ、前提としてこの本に
書かれている現状への問題意識。
こういう事実認識から入るべきだなと。
・日本人は労働時間の割に利益をあげていない
・日本の非製造業は儲けの仕組みができないない
○輸出産業 日本の従業員の10%が働く
生産性の高い鉄鋼、自動車、エレクトロニクス
○国内産業 日本の従業員の90%が働く
生産性がアメリカの半分しかない小売り、建設、食品加工業
このことについて入口で大きく納得することが多かった。
(中身は次回に続く)