手紙の変わりに手紙本(ブックレター)。

結婚式の2次会をやる。

いつも座禅をしているお寺を借りて、
人数制限のために「一人一芸」
というルールで募集。

「多士済済」というコンセプトで歌、
紙芝居、ワークショップ、携帯投稿ゲーム、
クラシック演奏など多彩な発表がある。

そこで、自分が参加者に渡したのが
「ブックレター」という手紙本。

これは、参加者一人一人に合った文庫本を
選んで、自分のメッセージを添えて渡すもの。

自分が読んだ本の体験と、
その人に進める理由を書いて、渡す。

本の一ページの空欄は、ちょうど
はがきサイズの書き込みができる。

お気に入りの万年筆で書きこむ。

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ブックレターのいいところは、
相手に直接出す手紙よりも
書きやすいこと。

なにもないところに、いきなり書く
というのは、目的ベースの携帯や
メールになれすぎた自分にはてれくさい。

そこで、本の内容を経由させる。

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反戦略的ビジネスのすすめ』(平川克美)で
ビジネスとは「一回半ひねりのコミュニケーション」
ということばがあった。

これと同じで、直接的なやりとりに
ひとつあいだにはさませることで、
より円滑にことばが出てくる。

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自分の性格もあるが、
こちらの方がいい。

「自分が」に一歩クッションを置く。

引用することで、主張を和らげる。

逃げでもあるし、自信の回避かもしれない。
それでも、ひとつのやりかたとして
やってみて、とてもよかった。

みんなへの感謝を一枚の手紙と本で。

ブックレター、おすすめです。

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こうして我が家にはブックレター用の
文庫本ストックが30冊ほど増えました。

反戦略的ビジネスのすすめ