生きていることの心細さが、むき出しになる瞬間

恐怖の底には、弱さがある。

こわさは、よわさがつくる。
・・・

岩崎俊一さんは、この「こわさ」を
「生きていることの心細さが、むき出しになる瞬間」
と言った。

じつはこの世には、自分をかばい、守るものなど何もなく、
たったひとり、柔らかい皮膚をさらしながら、
裸のまま立ちすくんでいるような心地になるのである。

『幸福をみつめるコピー』

だから人は、そのよわさゆえに
幸福という北極星をめざす、という。

幸福を求めるのではなく、
生のベクトルとして、めざす。

・・・

幸福をかんがえる人は、
日常の言いようのないこわさと
よわさをしっている人。


こわさとよわさをおもう