できる限りものを持たない時代

新しい生活スタイルを営む人に興味がある。

その一人、映像作家でDJの高城剛さん。

『サヴァイヴ!南国日本』や『サバイバル時代の海外旅行術』
ですこし先の時代の生活提案をしている。

そうかと思える思想がある。

「20世紀はモノやお金など全てを『集める』時代だったと
思いますが、21世紀は逆にできる限りものを持たない時代だろう
と考えています。

高度経済成長期に生まれたので飢餓も戦争も知らない僕らは、
危機に対する概念が本当に甘い。

でもどうみても今地球はそんな状況じゃないでしょう。
(略)
金融危機、環境問題、テロ、戦争、疫病。
そんな危機が身近にあふれ、どうみても社会システムの
限界に来ているに、動けないほどの物を所有していたら
いざというときに対処できない。

『お金の生かし方。』(高城剛、セオリー)

高城さんは、物にあふれた生活をしていたが
今は生活に必要なものはスーツケース4つで足りるそうだ。

(以前、チャトウィンが「トランクひとつの人生」と言った)

・・・

ポータブルな生活。

持たない暮らしは、所有ではなく
置き場所を外部にアウトソースできるようになったこと。

ウェブサービスがその具体例。

gmailをはじめ、デジタルコンテンツの大半が
ウェブ上で管理できるようになった。

私有から共有へ、消費から共費へ。

・・・

あと、高城さんの仮説
「人間は、定住しないようにできているのではないか」
も興味深い。

僕も、今の場所に引っ越すときは乗用車一台におさまった。

一番のネックは本。
引っ越し前の2000冊をだいたい10分の1にする。
しかし、またそれ以上になる。

12回の引っ越しをしてきて、
そろそろ次を考えはじめたこのごろ。

・・・
というわけで、週末は整理について考えて
実行しようと思う。

読み直す最近の整理本。

『減らす技術』
『整理HACKS!』
『なぜあの人は整理がうまいのか』

(この本も整理しなければ、というつっこみはさておき)


ものを減らし、「持つ」「捨てる」以外の選択肢をつくる。