31歳で電通のCMプランナーになった佐藤雅彦さんが一番最初にしたこと

情報処理よりもだいじなことは、
多くの情報から自分用のマニュアルや
セオリーとして「つかえるかたち」にすることだ。

・・・
実践用の自分なりの方法論を教科書、
地図、サヴァイバルメモ、研究ノート
としてまとめる。


方法は知ることよりも使うためのもの。

使うためには、自分でカスタマイズして
体系化してつくる必要がある。

・・・
方法をつくる。


電通のCMプランナーとして
数多くのヒットを生み出した佐藤雅彦さんは
31歳まで販促部門にいた。

クリエイティブの社内試験に受かって
最初にしたことは、方法をつくる作業だった。

彼(佐藤雅彦)は社内の資料室へ通い、
世界中のCMに目を通して、
その中から自分が面白いと思うものを
ビデオテープにまとめはじめる。

じきに、自分が魅力を感じたCMには、
共通するいくつかの規則(ルール)が
あると気づくようになった。

この作業は三ヶ月ほどつづけられて、
結果として佐藤氏は、面白くて印象に残るCMに
共通する二三種類のルールをまとめるに至ったという。

その後のヒットCMのほとんどすべてが、
この時にまとめたルールからつくり出されたものだと語る。


『自分の仕事をつくる』(西村佳哲

今、必要なことは
「自分なりの方法をつくること」だとおもう。

・・・
日々、魅力を感じたものをかき集める。

指し示される指針ではなく、
先人の作品からオリジナルの地図をつくる。

・・・
僕も、通常つかうノートと別に
モレスキンの手帳に「エッセンスメモ」
をつくっている。

忘れられない映画の言葉、
講演のメモ、本の引用などを
数冊分の手帳にまとめる。

イデアにつまったり
時間ができたときに読み返す。

繰り返し読むことで、
知識を身体で覚えさせる。

・・・

ブログもこの「方法の教科書づくり」に
一役買えるツールだとおもっている。


関連エントリー

・メモの技術〜断片を集める
http://d.hatena.ne.jp/sotacafe/20081126/1227710118

・断片と世界とブログ
http://d.hatena.ne.jp/sotacafe/20081127/1227796124


○未来投稿
・サヴァイバルメモをつくるときのポイント
島田紳助の「お笑いの教科書」の作りかた



オリジナルの「研究ノート」をつくる


【後記】
お昼を食べていたら、偶然知人と会う。

1年以上会っていないけれど
「ブログ、いつも見てますよ」と
言われると時間を感じさせない。