たった一人。京都で29年続くお好み焼き屋の3つの生存戦略

sotacafe2009-02-04

京都に行くと必ず立ち寄るお店がある。

北野天満宮のバス停前にある
お好み焼き屋「おもひで焼」。

なんとここは、お好み焼が100円。
(中は300円、大450円)

原材料が高騰した昨今も
創業時から100円をキープ。


学生時代はよく通っていた。
世間話や人生相談をした。

今年で創業29年目。

一人でお店を切り盛りする
おばちゃんに長続きの秘訣を聞いた。

創業時の「3つの基準」が
すべてを決めたそうだ。

1. 自分ひとりで続けられること
 →お店の大きさ(固定費ミニマム)


2. 目立ちすぎないこと
 →ブームよりも地道なスタイルや習慣


3. 人の変わらない気軽なこと
 →食べること+100円で買える

この結論が安くておいしいお好み焼き屋を
小さなお店で、一人でまわすことだった。

そうして29年が経ち、お客さんは増え続け、
手紙や人がたえない店となる。
(ぼくも9年来のファンの一人)

・・・
これらの基準の大前提は
「長く続けられること」。

経営においては勝ち負け以前に
まず、生きのびることが前提となる。

そのための「生存戦略」とも言える
基準がこの3つ。
・・・
お店の経営に限らず、人が世の中で
生きていくことも同じではないだろうか。

続くことは、それだけで
世の中に認められている証でもある。

・・・
身近な場所に長く愛される
ブランドづくりのヒントがある。



勝ち負けよりも、生きのびること。


【後記】
帰り道、ふとバスをみると
人が誰も乗っていなかった。