【人ハブとしてのブログ】『小さなニュースに火をつけて売る!』 (松本拓也 )

小さなニュースに火をつけて売る! ~‐パワーブロガーはお客をこうつかむ


著者より献本御礼。

電通→アクションクリック代表を経て、
ブログプロモーション企業EAの代表。

夫婦二人で大手から中小企業まで
幅ひろく手がけける。

個人的には、夫婦二人というスタイルが注目の部分。
友人いわく「21世紀型夫婦経営」というもの。

広告は多くの人が関わる大がかりなしかけ
というイメージがあるがウェブやブログは違う。

即断、即決、速攻。

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時代にあったアイデアで、必要な人材
(この場合は、ブロガー)をアサインし、展開する。

「小さなニュース」は、あたらしいものの見かた、
気づかれていないインサイト

コンセプト、切り口、フィルターとも言うが
これがいかに大事か、広告に限らず、出版も同じ。

・・・

アルファブロガーに限らず、専門家、
タレントも含めたパワーブロガーの定義から、
ブログの特性と勝ちパターンを具体例を交えて説明。

図も多いので概念を理解する上でもいい。

また、ブログ単体のプロモーションではなく、
テレビ、雑誌のようなクロスメディア展開、
SNSで足下を固めて、
 ブログでビジネスプロモーションを」など
複合的な活用も、なるほどと。

・・・

手法やノウハウというおさえの側面で学べるが、
なによりも難しいというか、プロとしての能力は
ブロガーという人との関係づくり、つきあい方。

システムではなく、アナログなやり方。

だからこそ、SNSという基盤づくりが大事
という著者の主張に共感。

この(パワー)ブロガーをオーガナイズするだけの
人ハブ、コネクターという存在が重要になる。

そのロールモデルが松本さんなのだ。

・・・

じぶんがブログというメディアに興味をもった
2003年の時点で思ったことは、

・個人がメディアを持つこと

に加えて、

・個人を社会や別の個人と関係づける人

が重要な存在になる、ということ。

つまり、人がメディアになりつつ、
メディアになる人が要る ということ。

これは、自分が仕事やそれ以外も含めて
普段考えている役割、ポジションでもある。

という視点で本書を読むと(2度目の読み返しの切り口)、また違う発見がある。

来週の出版記念パーティもたのしみ。

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ちなみに、この「2度目の読み返し」、
というのは『フォーカス・リーディング』の
寺田さん著書からだが、それはまた次回。

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