【動いて考える】『考えないヒント』(小山薫堂)

考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)

イデアを生み出すスタイルづくりにおすすめの一冊。

去年、スクーリングパッドのデザインコミュニケーション学部4期
に参加していた。魅力的な人の話を聞き、人から刺激を受けつつ、
ロールモデルを再考、模索する試みだった。

そこで、はじめで小山薫堂さんの話を聞く。

マスコミの世界にいながら、ホテルのプロデュースから
フードメニューの開発など活動の幅は広い。

印象は、自然体。
本書はこの自然体をつくる生活感覚とスタイルをまなべる。

エルメスのペンケース、ピネッティ社のアイデア帳、
漆芸中島の江戸八角箸などモノへのおもい。

生活の感覚を忘れないために銭湯へ行ったり、
シャワーやプールでインスピレーションを得る。

また、「経験はお金を出してでも買え」
というように、26歳で親に1000万を
借金してポルシェを買った話もユニーク。

ふつうの中でちょっと変わったことをする。
そこにキャラが出る。

このちょっと変わったことを
「神様にフェイントをかける」という。

お金に限らず「ちょっと飛んでいること」の大事さ。
ひとつのエピソードがいいつかみになる。
(本を毎日読むとか、月200km走るとか)

タイトルの「考えない」というのはじぶんの
好きな働くスタイルをもつこと、と解釈。

「自分の好きなスタイルで仕事ができる」と
言えるオトナはかっこいい。

本書の最後に「僕と一緒に何かおもしろいことを
やろうと思ったら連絡をください」とある。

・・・

「考えない」で浮かぶフレーズがある。

映画「マトリックス」のシーン。

「Don't think you are, know you are」
(動こうと考えるな、動くと知れ)

この一言に考えないことの本質がある。


・神様へのフェイントを実行する
・小山さんとなにかできないかな