シンプルライフ『持たない暮らし』下重 暁子

持たない暮らし (中経の文庫 し 3-1)

シンプルライフのヒント集】

手帳Moleskinでも有名な
イギリスの作家チャトウィン
「トランク一つの人生」だった。

南米、西アフリカ、オーストラリア、
プラハなどを渡り歩く中で移動の
中でものを書いた。

Moleskinの手帳に全ての取材を
記録して、多くの資料を集めるより
現場を足で回りながら、書いた。

・・・

人生で引っ越しを11回している自分の
ひとつの理想型だったりする。

前回の引っ越しは乗用車一台分。

物を買うときに
「これを持って移動(引っ越し)できるだろうか」
と考えている。

本だけは例外だが、それでも1000冊
たまったら引っ越しで100冊に絞る。

持つことよりも
持たない自由に惹かれる。

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さて、今回は『持たない暮らし』。

タイトルがコンセプトをあらわすが、
単行本時のタイトルは『シンプルの
すすめ』。

シンプルはじつは難しい。

捨てるだけもすこし乱暴、
倹約はフラストレーション。

そんな気持ちのバランスを
とりながら、いい暮らしって
なんだろう?と考えるエッセイ。

「生活の贅肉を落とす」
「流儀をもって生きる」など、
暮らしが生き方につながっている。

「持たない暮らし」とは、自分で選んで
生活をシンプルにするということ。

このことを、分断された
衣食住から反省しつつ、
かんがえる。

文明とは物をつくりだすことではなくて、
ものの考え方をつくっていくものであるはずだ。

シンプルに暮らすとは、
ものを捨てることではなく
ものを大切にすることだと思っている。

物の命をつかいきること

贅沢な時間

時の流れに身を横たえ、
逆らわずに生きる

「ちょっといいもの」はよくない(白州正子)

さりげなく、本当にいいものだけを、数少なく

自然なのものシンプルに調理する

結局、着るものは決まっている

西行良寛、利休のスタイル

・・・

個人的にはとても多くの
インスピレーションを得て、
本をノートのように書きこんだ。