『誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義』(松

誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

これが世界史の教科書だったらよかったのに。
歴史=人の思想と行動を構造からとらえる。

時代をみる眼をつくる考えたかた。
編集は思考法よりも言語だとおもう。

最後の日本の「苗代」をつくりたい、に感銘。
今の仕事のスタンスに似ている。

「苗代」は稲の苗床。田植えができる
大きさまで育てるのに用いる狭い田。(Wikipedia

苗代という「仮の場所」に種をまき、
すこし育ててその苗を田んぼに移し替え、本格的に育てる。

苗代は資本主義(市場ルール)の外側のメタファ。

かつて千利休が楽茶碗を茶室に着た数名のみに
公開し、世(市場)に出る頃には、数万倍の値が
ついたということもその話。

人が、人の営みが小さな所から育まれる
価値や場(苗代)をつくろう、と。

たまに行く田植えとかつての
地元稲城市の原風景から思う。

何度も読もう。

誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義