東京で、村をつくる

ルームシェア2.0を考えるのが
今年のテーマの一つ。

他の前提として

・5月で恵比寿生活2年。更新どうしようか
・友人のシェアが終了する。つぎは?
・今からの2年は30という大台が見える
・結婚など、ライフステージが代わりつつある
・大学時代の友人夫妻が東京に進出、家探し中
・「シェアノサイト」運営者と話しました

去年から、建築、住宅、都市、景観論に
関連する本を去年から2、30冊ほど読んできました。

ヒットは、3冊

1『新・都市論TOKYO 』隈 研吾 (著), 清野 由美 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/408720426X/sotacafe-22/ref=nosim/

2『東京のどこに住むのが幸せか』山崎隆

3『私たちが住みたい都市』山本 理顕 ほか

とくに、1冊目は最近出た新書。

ウェブにもテキストがあがってます。

http://shinsho.shueisha.co.jp/column/toshi/index.html
が、新書も必読。

有名建築家、隈氏のシニカルな都市論。

で、思ったのは

「自分たちでいかに住むソフトをつくるか」

・・・

隈氏いわく

【面白い都市とは「村化」した場所にこそある】

代官山のヒルサイドテラスを例に、
時間を経た場所にこそ価値がある。

ただし、「村的ソリューション」を建築で
やろうとすると投資回収が難しい。
同潤会のように)

これは、もう人が暮らすことで
関係や思いでという「みえない資本」
をつくっていくことしかない。

大学時代、その価値を測るべく
パットナムの『ソーシャルキャピタル』や
宇沢弘文の『社会的共通資本』に感銘を
受けつつ、その具体的行動がみえなかった。

都市がアメリカ流の金融テクノロジー
開発される流れを、もうひとつ別の
ヨーロッパ的なコミュニティのしくみを
入れ込むことで、新しく生活を生み出す。

・・・

■そもそも村って、なんだろうから

もちろん、これは簡単な話ではないけど。

崩壊した共同体や自己利益追求の物語など、
個人と他者、関係の再構築も含めてこと。

内田樹の最新作
『ひとりでは生きられないのも芸のうち』
はまさに、所属ではなく「帰属」する場を
選ぶことの重要性を説く。

下流志向』ではセミパブリック、
相互扶助の中間共同体がキーワードでしたが、
本書での主張ポイントは「属する場のサイズ選び」。

大企業やフリーランスという働き方、
ルームシェアを通じて関係する範囲、
生活の中で関わるサイズを知って、
そこに合わせた暮らし方を志向すること。

・・・

今から準備しておくべきことがある。

月々、家賃は飛んでいくし、
契約更新もせまられる。

ライフステージは変化して、
責任や周囲の課題も変わる。

日々、働き、考える中で
住生活に根ざして準備できること。

生活することそのものが、何かの
積み重ねと引き継ぎを生み出せること。

とまぁ、長い前置きをして
どうするかってことは、

「東京という都市で、村をつくる」
ってこと。

ルームシェアの延長に、

関係をつなぎ、つむぐことを
日々の生活で、適度な距離感で
つくり続ける。

近場に住む
夕食を行き交う
祭りの神輿をかつぐ
なじみの店でばったり出会う
お寺の座禅で出会う
本棚専用の図書室をつくる

そんなことをつみかさねる。

・・・

■都市の中で村をつくる

小堀遠州の美学は「斜交性」。

相矛盾したものを受け入れることにある
とした。

村、街、都市。
働く、遊ぶ、学ぶ。

生活すべてを包括するバランスと
消費ベースではない、暮らしかた
の模索をはじめていきましょう。

・・・

自分のやるべきしごとは
関係(コミュニケーション)と
環境(メディア)を通じて人の
よい生き方、暮らし方を実践する
ということかなと。

・・・

ここから考えを進めてみます。

・どこに住む(集住)のがいいか?
・どういう基準で選ぶか
・生活コストと共有バリュー

・見えない価値のはかり方
(関係財、共有財などの社会的共通資本)

・コミュニティ、共同体の運営方法
・どこと、どういう交渉で進めるか

・まきこんだら面白い人リスト
多分、4、50人くらいは軽く集まる
「もし、東京が100人の村だったら?」

・村の原義
 この提案を投げたら、
 友人が『村』を白川静さんの字通で調べてくれた。

> 「村」は旧字だと「邨」。
> ちなみに「屯」はあつまる、たむろする、なやむと読む。
> 象形文字で織物の縁飾りの形。
> 縁の糸を房飾りのように結んだ形。らしい。

>ただ単に集まると意味合いだけではなく、
>織物の糸を束ねるような意味合いがあるとは
>少し目指す方向のイメージの参考になりそうです。

以上、複数の本から生まれた
イデア、コンセプトメモでした。

社会的共通資本 (岩波新書)

新・都市論TOKYO (集英社新書 426B) (集英社新書 426B)