電車という朝の読書空間。

電車に乗るとたいてい携帯か
ゲーム(DS、PSP)という風景。

ここ10年で電車の過ごし方も
大きく変わった。

が、ひとつ気づいたことがある。

始発の各駅停車はゆとりがある。
そこで観察すると、朝は比較的、
活字に触れている人が多いとうこと。

新聞をはじめ、文庫、新書など
だれかとつながっている時間ではなく
ひとりと向き合う時間。

最近の新書ブームは実は20代が
牽引している。(1年で7%増という
数字を新聞で読んだ記憶が)

という数字があらわすように
40代の会社員だけでなく、
学生や20代もけっこう読んでいる。

差し込む朝日の中で、移動する電車と
向き合う活字が妙に合っている。

決まった時間に、
決まった場所で。

ポケットに文庫、もしくは新書を。


・・・
「本の自動販売機」なんてのも
出ているらしい。素敵だ。

本の自動販売機、キオスクで人気 首都圏JR5駅
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200712190101.html

一度、チェックしてみよう。

・・・

個人的には、10代の終わりに
南武線立川から国立に向かう途中、
漱石の『こころ』にわななき、
京王線の調布を過ぎたところで
ニーチェの『ツァラトストラ』の衝撃を受けた、
という意味で電車=読書空間だった。

その後は移動空間=自転車にシフトしたので、
たまに乗る電車は観察したり、広告をみたり。

今はもっぱら家とカフェが読む場所になっている。
(夏は公園なんてのもある)

場所と読む経験についても、もう少し掘り下げたい。