先週分の読書メモ。セレンディピティ。

ランダムの意味性。

○『柿の種』寺田虎彦

 70年ほど前の科学・哲学者による観察雑記。

 冒頭に「こころ忙しくないときに読んでほしい」
 とあるので、気持ちを合わせて読む。

 「目は開閉できるが耳は無理だ。なぜだろう」
 という疑問で終わる1文が気になりつつ、
 座禅に行った後の和尚さんとの雑談で同じ話題になる。

 瞑想と違って座禅が目を開けておく(半眼)なのは、
 「現実を見つつ、己を変えていく必要があるから。

 目を閉じても耳はふさげないように世界との接点
 である身体、五感はつねに外側とつながっている。

 そのことを常に知っておく必要がるから
 目を開けながらも己の受け取り方を変える。」

 なるほど。
 たまに、こういう読書と現実の偶然の一致
 (セレンディピティ)があるのがいい。

○『話すチカラをつくる本』山田ズーニー

 文庫本化。大事なことは「根本思想」。
 考えるとは「自問→自答」の繰り返し。

○『人間とはなにか』エリックホッファー

 生き様から生まれる珠玉のことばたち。
 「遊びは人間の最も有用な行為である」

 短い文に深い意味を凝縮させる
 「アフォリズム」(箴言)文体は現代でいう
 「濃いTwitter」として有効ではないかと
 考えたりした。

○『スピリチュアリズム苫米地英人

 スピリチュアルブームの科学的切り方。
 ある事象を別の眼でみることの大切さ。

○ブルータス「読書計画2008」
 高田純次の「Yondenai!」はかなり笑うところ。


2007年中に『カラマーゾフの兄弟』は
読み終わるだろうか。。。気分次第。