『非属の才能』 山田玲司
タイトル=コンセプトだけでも
1冊、買う価値がある本。
才能を拓いてきた人のインタビュー体験を
漫画家自身のスタンスで語る。
「テストでとれるのは100点満点が限界」、
「価値を認められないことに才能が隠れている」、
「フロー情報を減らし、孤独の環境をつくる」
など具体的な示唆と合わせた提案をしている。
「才」。
今年から来年に向けて、個人的にも
仕事とメディアを考えるキーワード。
このことばを一番実感できたのが、
マンガ『蒼天航路』。
曹操を中心にした歴史マンガ
の最高峰(と勝手に思っている)。
ここに出てくるのが曹操の求賢令である
「唯才」(ただ才のみを挙げよ)。
才能のみを採用の条件にしたこと。
儒教の時代にあってこの非常識さは
過去に例をみない。
・・・
その他、思い出した本が
『ドロップアウトのえらい人』。
どろくさい距離感で非属を生きた人を
追い続け、インタビューする。
『Switch』という雑誌が好きなことも
才能を追い続ける時間を重視するメディアだから。
ということを2年前に別のBlogで書いていた。
○仕事と人生
http://beads.blog.drecom.jp/archive/189
○継続するということ−変化の行間を読むために
http://blog.livedoor.jp/sotacafe/archives/50297723.html
「10年愛される」、ではないが
長く息が続く非属の才を
追い続けていきたいとおもう。
・・・
時間、継続、続くこと、続けること、習慣
このあたりが変わらないキーワード。