本を読む人の顔は美しい。

読書のコピーがすきだ。

「本を読めば、顔がよくなる。」

集英社 「夏の一冊」(1993)

解説。

なにより、本を読む人の顔は美しい。

たぶん、その人が所有する表情の中でも、
ナンバーワンと言ってもいいのではないだろうか。

『幸福を見つめるコピー』(岩崎俊一)

ある人と待ち合わせをしていたときのこと。

その人は、新宿駅南口のポストの横に立って
文庫本を開いていた。

その表情に、普段みえないなにかがあった。

しばらく、声をかけずに通り過ぎる人の
向こう側にたたずむその人をみていた。

・・・
本は、普段みえないその人の「別の顔」を
映しだす効果があるんじゃないか。

93年にこのコピーをみたころは、単純に
「本を読んだからかっこよくなる」と勘違いした。

その意味が、16年後にコピーを書いた人の解説でわかった。


読むときの「顔」をみてみる