『謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦』須田 将啓,田中 禎人

謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦

【今、会社を起こすということ】

博報堂を辞めて起業した「エニグモ」の設立奮闘記。

年が近いというだけでなく、
関連会社にいたじぶんとしては親近感がわく。

・・・

起業ブームがさってひさしいけれど、
起業は本来、ブームではなく
その人の生き方の選択であるはず。

この価値観、生きざま、考えざまを
大企業を辞めて、サービスを始めるまでの
プロセスを追いながら読める。

『成功者の告白』(神田昌典)もいい本だが、
こちらはもっと今の世代のおもいに
共感しながら読める。

・・・(引用)

 起業してみて、こんなに楽しいと思わなかった。
 (略)
 それは基本的に人に仕事をやらさせていないからだ。
 要はどれだけ主体的に仕事をしているかの違いだと思う。

 ・・・

 広告マンの頃が、世の中や市場のトレンドや
 動きを把握するところに重きがあったとすれば、
 今はさらにそこに「創る」、「変える」という発想や
 意識が加わったと言える。

・・・(引用終わり)

こういうことを考えて、今、この瞬間も
動いてるしている人がいると思うと、
やる気がでる。

そして、この先という未来を
すこしポジティブに考えられる。

・・・

起業の過程で感じたこと、
ぶつかった壁などを赤裸々に。

今、読むべき体験の鮮度と
ウェブがもつ可能性は、
人のおもいがつくるのだ、と改めて。