読む前に、一歩ひく。
読む時に大切なことはなんだろう?
それは、問いを持つこと。
さらには、無知と未知を知ること。
言いかえると、
「ことばにならない感覚を抱えること」
ではないだろうか。
知らないことを知り、
思いが言葉にならないもどかしさを抱く。
そういう時にこそ、言葉が響いてくる。
知識を越えた読書体験の一歩になる。
・・・
中学の塾の先生が言った
「乾いたスポンジほど、よく吸うんだよ」
・・・
そのために、
日々を少し注意深く観察する。
一歩ひいてじぶんを見る、
見方を変えて世の中を疑う。
今の渇きに目を向ける。
そこから始まる。
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他者の言葉の到来によって、
世界と自己が未聞の仕方で分節されたとき、
自分がそのような表象を理解できるとは
知らなかったような種類の表象の「使い手」
としての自分に出会う…
文学とは、このような経験のことではないのでしょうか。
いきなり読むのではなく、
読む前に少し間をおく。
なぜ、読むのだろう
なぜ、この本を手に取ったのだろう
いま、なぜこの文章を読み、書くのだろう?
と自問しつつ。
東京ファイティングキッズ・リターン
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08.02.18
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内田 樹 平川 克美
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